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01. 何の変哲もないLove Song (KAN) 02. ひとつだけ (矢野顕子) 03. 昨日のNo, 明日のYes (GAKU-MC) 04. to U(Bank Band with Salyu) 05. スローバラード (RCサクセション) 06. 遠い叫び (仲井戸麗市) 07. 休みの日(JUN SKY WALKER(S)) 08. イロトリドリノセカイ (JUDY AND MARY) 09. 煙突のある街 (真島昌利) 10. はるまついぶき (Bank Band) 11. MR.LONELY (玉置浩二) 12. evergreen (MY LITTLE LOVER) 13. 歌うたいのバラッド (斉藤和義) 14. よく来たね (Bank Band)
※カッコ内は原曲アーティスト名
※カッコ内は原曲アーティスト名
小林武史、Mr. Childrenの櫻井和寿を中心に構成される「Bank Band」の2枚目となるアルバム、『沿志奏逢2』。
前作、『 沿志奏逢 』 (2004) と同様、基本的には邦楽カバーアルバムでありますが、本作では、シングルとしてリリースされた「 to U 」 (2006) 、ネット配信のみで発表されていた「はるまついぶき」、ライブ、「ap bank fes '07」ではオープニング曲として演奏されたという「よく来たね」、3曲のオリジナル曲も収録されています。
新旧織り交ぜまたジャンルもさまざまに選曲され、さらにはオリジナル曲までもが収められている本作は、こちらも前作と同様に生音を重視した大人げな、落ち着きのある佇まいを見せ続けます。
この手の作品は、ややもすると高尚になりすぎてしまい、アップテンポな曲では盛り上がりきれないことも多々あるわけですが、このアルバムでは、たとえばポップな「ひとつだけ」や「イロトリドリノセカイ」ではカラフルに、ラップであるところの「昨日のNo, 明日のYes」ではがっつりと仕上げられており、逆に冗長になりかねない「to U」や「はるまついぶき」などのスローな曲は、聴き手の心を捕らえて離さない楽曲となっていて、全体的にメリハリがとても効いています。
これはアルバムに参加されたみなさんの実力があってこそのことではありますが、やはり小林武史さんのプロデューサーとしての才能によるところが大きいのかな、と。
たいへんに聴き応えのある名盤でありました。
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