2004年02月29日

■ NETWORK/TM NETWORK


NETWORK
TM NETWORK

発売日 2004/02/25
売り上げランキング 14,614

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■ R&C Japan ■ 2004.02.25 ■ YRCN-10031

01. SCREEN OF LIFE -Single Mix-  02. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)  03. 風のない十字路  04. SCREEN OF LIFE -Instrumental-  05. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -Instrumental-  06. 風のない十字路 -Instrumental-

 今年デビュー20周年を迎えてひさびさに活発な活動を予定しているTM NETWORKの皆さんが、ついにその第1弾となるシングルをリリースされました。
 収録されている楽曲はどれも、ここ数年小室さんが傾倒しているトランス的なアプローチがやっぱりとられてはいるものの、たとえば思いっきりトランス寄りにシフトしたglobeの『Lights』 (2002) あたりと比べるとずいぶんメリハリのある音になっていて聴きやすい。ぼくは、トランスってあんまり好きなジャンルではないのですが、本作はうまいこと良質なポップスとして昇華されております。

 さて、収録曲とシングルとしてのタイトルが違うのでアレですが、A面扱いの「SCREEN OF LIFE」は、ですます調の歌詞に違和感を覚えずにはいられない、というのはあるものの、冒頭のAメロの歌詞は、言葉の繋ぎ方がそれはもう見事でかっこいいの。それ以外はサビも含めてアップテンポなのにもかかわらず淡々としてるんだけど、なんでだろう、メロディやアレンジと宇都宮さんのボーカルとのマッチングなのかな、聴くほどに味の出る楽曲に仕上がっています。
 「TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)」は、デビューシングルのセルフカバー。TMN終了前のベストアルバムやリミックスアルバムとかには一切登場しなかった、彼らにとってそんなに思い入れがあるとは考えられないこの曲が、20周年とはいえ、リメイクされたのはけっこう意外だったり。
 そして「風のない十字路」。木根さん作曲のバラード、TMには欠かせないと言われているいわゆる「木根バラ」ですが、ちょっと印象が薄いかもしれない・・・。このシングル、全体的に宇都宮さんのボーカルがかなり奥に引っ込んだミックスになっているんですが、先述の2曲はそれはそれでアリかな、と思えたんだけど、この曲について言えば、ボーカルをもっと立ててあげてもいいんじゃないか、とか。

 お世辞にもかつての勢いがあるとは言えず、またこの楽曲で新たなファンを獲得できるとも正直なところ思えないけれど、少なくとも前からのファンにとっては、デビューから20年経った今も新しい音源を聴くことができるっていうのは、それだけでも幸せなのかな、贅沢言っちゃいかんのかな、とかこのシングルを聴きながら考えてしまいました。ほんとはもっと、前みたいにぼくらをビックリさせ続けてほしいんだけどね。
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2004年02月14日

■ 遺伝子/中西圭三


遺伝子
中西圭三

発売日 2003/07/30
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■ UNIVERSAL J ■ 2003.07.30 ■ UPCH-1250

01. INTO THE NIGHT  02. Woman feat. Heartsdales  03. 眠れぬ想い  04. 十六夜の月  05. You & I  06. NEW WAY  07. 次の夢  08. HORIZON  09. ONE in a MILLION  10. Choo Choo TRAIN

 最近おヒゲを生やされ、なんとも言いようのない胡散臭さを手に入れた中西圭三のアルバムです。
 リニューアルされた既発曲と新曲が5曲ずつ、曲順としてはほぼ交互に収録された、オリジナルアルバムともベストアルバムとも呼べない構成になっております。
 リニューアルされた楽曲のほうは、ジャジーなアレンジの「You & I」とか、アカペラに挑戦した「Choo Choo TRAIN」とか、リニューアルされたときにありがちなパターンのものはあるものの、「眠れぬ想い」「次の夢」あたりは直球勝負なアレンジで歌い直されているのが好印象だったり、女性のラップを大フィーチャーして、原曲はバックトラックくらいな使われ方しかされていない「Woman」は、こんなの「Woman」じゃないけれども(笑)、けっこう衝撃的だったりします。
 そして特筆すべきなのは、新曲のほう。彼特有のちょっと憂いを帯びつつうねるメロディーが心地よい「INTO THE NIGHT」とか、どこか和風な味わいのある(だからって和太鼓みたいな音とかが入ってるのはどうかと思うけど)「十六夜の月」とか、あるいはストレートにアップテンポな「ONE in a MILLION」なんかは、彼の楽曲の中でも名曲の類に入るものだと思うし、淡々としたメロディーの「NEW WAY」やオーソドックスなバラード「HORIZON」だって、聴くほどに味の出る楽曲に仕上がっていて、なにげにコレ、名盤かもしれないです。
 前作『結晶』 (2002)は邦楽のカバー+新曲2曲の構成だったし(未聴なんですが)、次は彼のまっさらなオリジナルアルバムが聴きたいですねぇ。
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2004年02月01日

■ 刹那/小沢健二


刹那
小沢健二

発売日 2003/12/27
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■ TOSHIBA EMI ■ 2003.12.27 ■ TOCT-25151

01. 流星ビバップ  02. 痛快ウキウキ通り  03. さよならなんて云えないよ (美しさ)  04. 夢が夢なら  05. 強い気持ち・強い愛  06. それはちょっと  07. 夜と日時計  08. いちょう並木のセレナーデ  09. 流星ビバップ

 リリース決定以来、その収録曲や発売日を二転三転させながら、ついに発売された小沢健二初のベスト盤です。
 8cmCDであったがゆえに廃盤となってしまった彼のアルバム未収録曲盛りだくさん、みたいなことを言われていた時期もあったような気がするんですが、フタを開けてみれば、コレです。
 アルバム未収録曲は、バージョン違いのものを除いてもたぶん17曲くらいあるはずなんだけど、その中から9曲、えっと、「流星ビバップ」(当初のタイトルは「流れ星ビバップ」)は2回入ってるし(最後に収録されてるのはインスト)、「いちょう並木のセレナーデ」は、おそらく「さよならなんて云えないよ」 (1995) のカップリングとして収録されていたライブテイクだけど、オリジナルは『LIFE』 (1994)に収録されているから、未収録曲としては、実質7曲が収録されているに過ぎません。
 結果として、なんとも中途半端なベストになってるんですが、これらがアルバム未収録曲の中から小沢健二本人がセレクトしたものだ、と言われれば、こんな底意地の悪い曲目も、なぜか納得できてしまいます(笑)。
 捨て曲少な目で、これらの音源を持ってない人は、買ってみても損はしないと思うけれど、小沢健二本人選曲によるベストをつくるなら、アルバム未収録曲に捕らわれない選曲をしてもらった方がよいものができたんじゃないかな、という気がすごくしました。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 小沢健二 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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