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■ R&C Japan ■ 2004.02.25 ■ YRCN-10031
01. SCREEN OF LIFE -Single Mix- 02. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) 03. 風のない十字路 04. SCREEN OF LIFE -Instrumental- 05. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -Instrumental- 06. 風のない十字路 -Instrumental-
01. SCREEN OF LIFE -Single Mix- 02. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) 03. 風のない十字路 04. SCREEN OF LIFE -Instrumental- 05. TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン) -Instrumental- 06. 風のない十字路 -Instrumental-
今年デビュー20周年を迎えてひさびさに活発な活動を予定しているTM NETWORKの皆さんが、ついにその第1弾となるシングルをリリースされました。
収録されている楽曲はどれも、ここ数年小室さんが傾倒しているトランス的なアプローチがやっぱりとられてはいるものの、たとえば思いっきりトランス寄りにシフトしたglobeの『Lights』 (2002) あたりと比べるとずいぶんメリハリのある音になっていて聴きやすい。ぼくは、トランスってあんまり好きなジャンルではないのですが、本作はうまいこと良質なポップスとして昇華されております。
さて、収録曲とシングルとしてのタイトルが違うのでアレですが、A面扱いの「SCREEN OF LIFE」は、ですます調の歌詞に違和感を覚えずにはいられない、というのはあるものの、冒頭のAメロの歌詞は、言葉の繋ぎ方がそれはもう見事でかっこいいの。それ以外はサビも含めてアップテンポなのにもかかわらず淡々としてるんだけど、なんでだろう、メロディやアレンジと宇都宮さんのボーカルとのマッチングなのかな、聴くほどに味の出る楽曲に仕上がっています。
「TAKE IT TO THE LUCKY (金曜日のライオン)」は、デビューシングルのセルフカバー。TMN終了前のベストアルバムやリミックスアルバムとかには一切登場しなかった、彼らにとってそんなに思い入れがあるとは考えられないこの曲が、20周年とはいえ、リメイクされたのはけっこう意外だったり。
そして「風のない十字路」。木根さん作曲のバラード、TMには欠かせないと言われているいわゆる「木根バラ」ですが、ちょっと印象が薄いかもしれない・・・。このシングル、全体的に宇都宮さんのボーカルがかなり奥に引っ込んだミックスになっているんですが、先述の2曲はそれはそれでアリかな、と思えたんだけど、この曲について言えば、ボーカルをもっと立ててあげてもいいんじゃないか、とか。
お世辞にもかつての勢いがあるとは言えず、またこの楽曲で新たなファンを獲得できるとも正直なところ思えないけれど、少なくとも前からのファンにとっては、デビューから20年経った今も新しい音源を聴くことができるっていうのは、それだけでも幸せなのかな、贅沢言っちゃいかんのかな、とかこのシングルを聴きながら考えてしまいました。ほんとはもっと、前みたいにぼくらをビックリさせ続けてほしいんだけどね。