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■ DaisyMusic / UNIVERSAL MUSIC ■ 2004.7.21 ■ POCE-9380
01. 月夜を往け 02. 最後の1ピース 03. 恵みの雨 04. 希望 05. 地図のない旅 06. 観覧車の夜 07. 恋しいわが家 08. 君の魂 大事な魂 09. 明日を生きよう 10. レイナ 11. 遠い声 12. DIG 13. 国のための準備 14. 太陽
01. 月夜を往け 02. 最後の1ピース 03. 恵みの雨 04. 希望 05. 地図のない旅 06. 観覧車の夜 07. 恋しいわが家 08. 君の魂 大事な魂 09. 明日を生きよう 10. レイナ 11. 遠い声 12. DIG 13. 国のための準備 14. 太陽
佐野元春がリリースした、オリジナルアルバムとしては約5年ぶりとなる作品です。
1999年、デビュー20周年を迎える彼が、ベスト盤とかオリジナルの作品とかを祭りのごとくリリースしたあと、コンピレーションアルバムなんかを発表することはあったものの、オリジナルアルバムと呼べる作品がなかなかリリースされないと思ったら、所属していたエピックとの間でなにやらゴタゴタとあったようで、結局、独立レーベル「DaisyMusic」を立ち上げ、本作をリリースするに至ったようです。
さて、そんな久々のアルバムを制作するにあたり、彼が選んだ手法は、彼が率いるバンド「The HOBO KING BAND」との共同作業。そもそも制作作業は2001年ごろから行われていたようですが。
バンドとのセッションを重ねて仕上げられた本作を聴いてまず感じたのは、徹底した生音へのこだわりと音の上質さ。
そして、その音のひとつひとつはうまいこと重なって心地よいグルーヴへと姿を変え、人の手が直接生み出すグルーヴってこんなにスゴイのかと、改めて認識させるのです。
もちろん、心地よい演奏は高いレベルの楽曲があってこそ成り立つのであって、その楽曲はといえば今まで以上にポップなものが多く、耳に馴染みやすい。
また、その楽曲に乗る言葉には、ありふれた日常をわりとストレートに描いているものが多く見られ、ほどよい力の抜け加減で穏やかに歌いながらも気持ちのしっかりと入った彼のボーカルと相まって、癒されるような気持ちになるのです。
今までぼくが聴いてきた彼の音楽は、彼のカッコよさにただ酔いしれてしまうものがほとんどだっただけに、アルバムを聴き終えてみて、もちろん今までどおりカッコよさに酔いしれてはいるんだけど、同時に癒されている自分に気づいたときには、ちょっとした驚きすら感じるのでした。
やばい。このアルバム、かなりの愛聴盤になりそうです。