2004年08月19日

■ THE SUN/佐野元春 and The HOBO KING BAND


THE SUN (初回生産限定盤)
佐野元春 and The HOBO KING BAND

発売日 2004/07/21
売り上げランキング 1,418

Amazonで詳しく見るB0002ADG4A
■ DaisyMusic / UNIVERSAL MUSIC ■ 2004.7.21 ■ POCE-9380

01. 月夜を往け  02. 最後の1ピース  03. 恵みの雨  04. 希望  05. 地図のない旅  06. 観覧車の夜  07. 恋しいわが家  08. 君の魂 大事な魂  09. 明日を生きよう  10. レイナ  11. 遠い声  12. DIG  13. 国のための準備  14. 太陽

 佐野元春がリリースした、オリジナルアルバムとしては約5年ぶりとなる作品です。
 1999年、デビュー20周年を迎える彼が、ベスト盤とかオリジナルの作品とかを祭りのごとくリリースしたあと、コンピレーションアルバムなんかを発表することはあったものの、オリジナルアルバムと呼べる作品がなかなかリリースされないと思ったら、所属していたエピックとの間でなにやらゴタゴタとあったようで、結局、独立レーベル「DaisyMusic」を立ち上げ、本作をリリースするに至ったようです。
 さて、そんな久々のアルバムを制作するにあたり、彼が選んだ手法は、彼が率いるバンド「The HOBO KING BAND」との共同作業。そもそも制作作業は2001年ごろから行われていたようですが。
 バンドとのセッションを重ねて仕上げられた本作を聴いてまず感じたのは、徹底した生音へのこだわりと音の上質さ。
 そして、その音のひとつひとつはうまいこと重なって心地よいグルーヴへと姿を変え、人の手が直接生み出すグルーヴってこんなにスゴイのかと、改めて認識させるのです。
 もちろん、心地よい演奏は高いレベルの楽曲があってこそ成り立つのであって、その楽曲はといえば今まで以上にポップなものが多く、耳に馴染みやすい。
 また、その楽曲に乗る言葉には、ありふれた日常をわりとストレートに描いているものが多く見られ、ほどよい力の抜け加減で穏やかに歌いながらも気持ちのしっかりと入った彼のボーカルと相まって、癒されるような気持ちになるのです。
 今までぼくが聴いてきた彼の音楽は、彼のカッコよさにただ酔いしれてしまうものがほとんどだっただけに、アルバムを聴き終えてみて、もちろん今までどおりカッコよさに酔いしれてはいるんだけど、同時に癒されている自分に気づいたときには、ちょっとした驚きすら感じるのでした。
 やばい。このアルバム、かなりの愛聴盤になりそうです。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐野元春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ EXPLORER/槇原敬之


EXPLORER(初回)
槇原敬之

発売日 2004/08/11
売り上げランキング 30,748

Amazonで詳しく見るB0002HB5SC

■ TOSHIBA EMI ■ 2004.08.11 ■ TOCT-25440

01. 優しい歌が歌えない  02. 夏は憶えている  03. TagTeam  04. 武士は食わねど高楊枝  05. Happy Ending  06. 君の名前を呼んだ後に  07. とりあえず何か食べよう  08. ハトマメ 〜Say Hello To The World.〜  09. The Fog  10. 世界に一つだけの花  11. Boy I'm gonna try so hard  12. 僕が一番欲しかったもの

 槇原敬之が放つ、レコード会社を移籍して初めてのアルバムです。
 外見的な特徴は、他のアーティストへの提供曲が4曲も収録されていること。
 最初にこの情報を耳にしたときには、今回のアルバムが、オリジナル半分、セルフカバー半分っていう、中途半端な位置づけの作品になってしまうんではないかと、正直なところ心配したものでした。
 ところが、実際にアルバムを聴いてみたら、そんな心配をしていたのがバカみたいに思えるくらい、素晴らしいポップス集に仕上がりになっておりました。
 街のそこかしこで流れていた「世界に一つだけの花」だって、決して目立ちすぎることはなくアルバムを構成する1ピースとしてきちんと収まっておりまして、言い換えれば、それくらい全ての曲が際立っているのです。
 また、それらはそれぞれの色を持ちながら互いを補完し合って、アルバム全体をより高いところへと押し上げているような気がします。
 さて、本作を聴いてみて特徴的だなと思ったのは、音の面においては、これまでになく骨太なアレンジによるずっしりどっしりとした佇まい。ボーカルは、ここ数年ファルセットを多用するようになっていて、本作でもやはりそうなんだけど、この音づくりによってトータルで見ればずいぶんと腰のすわったサウンドになっていて、なかなかよさげです。
 そして、詩の面では「家族」をテーマにしているものが多く見られ、ここのところ「説教くさい」とか言われがちだったけど、テーマが身近になったぶん、ストレートに言葉が伝わってきます。
 それと、ぼくがスゴイな、と思ったのが彼の風景描写。もう何年も前、雑誌のインタビューで「目の前にあるグラスについて、誰よりも美しく表現できる」みたいなことを言っていたのを思い出しました。ほんと、風景をイメージさせる、彼のさりげなくも巧みな言い回しは、ステキです。
 特にあの事件以降、いろんなことを試して、いろんなことを吸収してきたことがひとつ花開いたような、そんな作品だな、と感じました。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 槇原敬之 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。