2004年10月21日

■ Peace Of Mind/稲葉浩志


Peace Of Mind (初回盤 DVD付)
稲葉浩志

発売日 2004/09/22
売り上げランキング 503

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■ VERMILLION ■ 2004.09.22 ■ BMCV-8012

01. おかえり  02. Wonderland  03. THE RACE  04. 正面衝突  05. 水平線  06. すべての幸せをオアズケに  07. Tamayura  08. ハズムセカイ  09. 幸福への長い坂道  10. 横恋慕  11. SAIHATE HOTEL  12. I AM YOUR BABY  13. 透明人間  14. あの命この命


 前作『志庵』以来2年ぶりにB'zの稲葉浩志がリリースした、3枚目のソロアルバムです。
 収録されている全14曲は、ほぼ全ての作詞・作曲を自身で手がけられておるのですが、それらの多くはややハードロックよりなアプローチをとりながらも、そこかしこにキャッチーさが散りばめられており、なんとも聴きやすい。
 たとえば、最もアグレッシブな楽曲であろう「正面衝突」だって、勢いだけで押そうと思えば押せそうなのですが、やっぱりどことなくメロディアス。ぼくは、このテの曲は好きじゃないことが多いのですが、そのキャッチーさに引っぱられてか、むしろ好きな曲のひとつになっています。
 さて、アレンジはと言えば、全体的にシンプルなバンドスタイルでそつなくまとまっていて統一感があり、その音はどれも暖かみがあって心地よいです。
 アレンジで統一感を出すと、一方で、それぞれの楽曲については個性が乏しくなりがちなところを決してそうはならず、どの曲も立っているのは、メロディの良さなのかな、やっぱり。
 このアルバム、メロディメーカーとしてのセンスはもしかしたら松本さんより上?とか思わせる良盤に仕上がっておりますよ。彼のソロアルバムを聴いたことのある人なら御存知のことと思うけれど、ふだん詞しか書かない人がソロだからって曲も書いてみたんじゃないの、とかあなどってはいけないです。
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2004年10月04日

■ Me-imi/岡村靖幸


Me-imi(初回)
岡村靖幸

発売日 2004/09/01
売り上げランキング 139



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■ Def Jam / UNIVERSAL MUSIC ■ 2004.09.01 ■ UICJ-9006

01. 5!!モンキー  02. モン-シロ  03. ア・チ・チ・チ  04. ファミリーチャイム  05. ミラクルジャンプ  06. 未完成  07. 軽蔑のイメージ  08. マシュマロハネムーン〜セックス

 岡村靖幸がリリースした、オリジナルとしては実に約9年ぶりとなるアルバムです。
 たまにシングルはリリースしていたものの、これだけ長いブランクで彼はどぉなっちゃったんだろうとか思って慎重に聴き始めてみると、そこには完璧な岡村ちゃんワールドがお変わりなく存在しておりました。
 収録されている全8曲の中には、先行シングル的にリリースされた「モン-シロ」、「ミラクルジャンプ」に見られるポップチューンとか、「ファミリーチャイム」のようなメロディアスなバラードとか、「ア・チ・チ・チ」、「軽蔑のイメージ」みたいに、彼以外の人が歌ったならまるで成り立たないであろうメロディラインがあるんだかないんだかわかんないような楽曲までもがぎゅっと詰め込まれ、それらは1曲の中でコロコロと表情を変えながらも、彼の本能的に計算されつくしたバランスで絶妙なまとまりを見せるのです。
 それでいながら、本作においてはすべての曲がほぼノンストップでつながっており、アルバム全体でひとつの楽曲のようにも思えるし8曲のようにも思えるし無数にあるようにも思える混沌とした世界が広がっているのだけれども、その世界はどういうわけかとても居心地がよく、ついつい何度も聴き返してしまうのです。
 しかしながら、一方で彼の持ち味であったセクシーなボーカルは、その面影をわずかに残すのみ、くらいにまでなってしまっていて、全体的にはなんとも苦しそうな歌いっぷりに終始しており、がむしゃらに歌い上げようとする彼の本作におけるボーカルスタイルはナシだとは思わないけれど、決して正攻法ではないのかな、とか。
 ただ、最近は雑誌のインタビューとかで「これからはがんばって働きます」とか発言してらっしゃるようなので、バリバリとがんばって艶やかなボーカルを取り戻したなら、もっともっとスバラシイ作品が出来上がるはず。
 確か前作をリリースしたときにも同様のことを言っておきながら、次のアルバムまでこれだけの時間を要した経緯もあるので、過度な期待はアレかもですけれど。
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