2005年06月28日

■ 蒼い岸に立つ/坂本サトル

B0009EVGOG蒼い岸に立つ
坂本サトル

3Dシステム 2005-06-08
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01. 8年間 02. 野菜畑の空の青 03. コーヒーカップは空っぽ 04. これがロック 05. 消えない光 06. こりない僕ら 07. ランナーズハイ 08. 君にくらべれば 09. 灰の降る夜

 前作『PRIDE』 (2003) 以来、オリジナルとしては実に2年3ヶ月ぶりとなるアルバムです。
 収録曲数は9曲と少なめですが、シングル「別れの時」 (2004) 「夜空に咲いた花」 (2004) は収録されず、すべて新曲で構成されております。
 ここんとこ弾き語りあるいはバンドスタイルでのライブを収録した作品のリリースが4作ほど続いていたので、どうも坂本サトルと言えばライブ感あふれる骨太な音づくり、みたいなイメージを抱いてしまっていたのですが、本作はなにげにバラエティに富んだ、彼の天才肌なアーティストっぷりを堪能できる作品に仕上がっていました。
 とりわけソレを感じるのは、たとえば小気味よいリズム隊とWurlitzerの音が特徴的な「8年間」、もっとがっつりとした音にもできたはずなのにほどよく力の抜けた「これがロック」、穏やかな音の流れが心地よい「こりない僕ら」、名曲と言い切ってしまってもよいであろう壮大なバラード「消えない光」、「灰の降る夜」あたり。
 気づけばすでに過半数の楽曲を列挙してしまいましたけれども、それ以外の曲だって決して捨て曲なわけではなく、何度もリピートして聴きたくなる1枚です。
 こんなアルバムがインディーズのレーベルから出ているのは、きっともっと多くの人に気に入ってもらえる可能性のある作品なのに、実に惜しいことだと思わずにはいられないです。
posted by BONGO at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 坂本サトル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年06月22日

■ STAND BY ME/GOING UNDER GROUND

B000934VGWSTAND BY ME
GOING UNDER GROUND 松本素生

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01. STAND BY ME 02. ムサシノ天使の詩

 三ツ矢サイダーのCMでおなじみ、GOING UNDER GROUNDのニューシングルです。

 この楽曲、疾走感のあるキャッチーなサビが印象的だけれど、そのほかの部分についてもメロディが立っていて、最初から最後まで遠慮なくたたみかけるように展開してゆく構成が、実に豪勢。
 1曲聴いただけで、けっこうおなかいっぱいになっちゃいます。

 そしてカップリングは、華やかさこそ控えめだけれど、手堅くメロディアスな佳曲。
 シングルだと1曲目ばかりを繰り返してしまうことが多々あるけれど、ちゃんと引き続きカップリングまで聴きとおせます。

 ちょっと手堅すぎかな、とか思わなくもないけれど、どちらの楽曲も彼ららしいポップかつどことなくせつなげな曲のつくりになっており、その意味では安心して聴くことのできる1枚と言えましょう。
posted by BONGO at 19:09| Comment(0) | TrackBack(1) | GOING UNDER GROUND | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ 明けない夜が来ることはない/槇原敬之

B00081A4AW明けない夜が来ることはない
槇原敬之

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01. 明けない夜が来ることはない 02. スポンジ

 今年デビュー15周年を迎える槇原敬之がリリースした、2005年第1弾シングル。
 前作「僕が一番欲しかったもの」 (2004) 以来、シングルとしては約10ヶ月ぶりの作品です。

 タイトル曲については、歌詞はここんとこしばらくシングル曲にもってくる類のソレでして、もう半ば慣れてしまった感すらあり、その辺はぜんぜん気にならなくなってしまいましたけれども、ぱっと聴いただけでは、楽曲全体がだいぶ地味に感じられてしまうのが、実に惜しい。
 聴き込んでいくうちに、メロディの美しさとか、アレンジも含めた徐々に盛り上がっていく構成とか、あるいは歌ってみると実はけっこう気持ちいいとか、そのへんに気づかされずにはいられないんだけれどなぁ。

 一方で、カップリングの「スポンジ」は、軽めのサウンドが印象的。
 ていうか、あまりに軽すぎて、こっちはすぐに飽きてしまいそうな気がしなくもないかも。
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2005年06月08日

■ ゴーストライター/大江千里

B0007WZXB2ゴーストライター
大江千里

ソニー・ミュージックスターズ 2005-04-20
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01. ゆくとしくるとし 02. シークレット 03. ゲームオーバー 04. 都合いい友達 05. 大人のふりで 06. ペルセウス座流星群 07. ドミノ 08. 君 09. 黄色のレインコート 10. 母の手

 大江千里のニューアルバム。
 『12ヶ月』 (2003) は弾き語りインストアルバムだし、『home at last 〜Senri Sings Senri〜』 (2003) はセルフカバーだったので、オリジナルとしては、『Untitled Love Songs』 (2002) 以来、実に約3年半ぶりの作品となりますか。
 本作に収録されている楽曲は、ソングライター大江千里が、シンガー大江千里に歌わせたい曲を書いたということで、それでこのアルバムのタイトルは『ゴーストライター』になったんだそうですけれども、今まで彼が他の人々に提供してきた曲を聴いても分かるとおり、メロディの耳なじみのよさとかは、どこをどうしたって、千ちゃんならではのモノに仕上がっております。このアルバム、なにげに捨て曲ほとんどナシの楽曲集であると言えちゃいます。
 ただ今までと違うのは、全体的に漂う、大人っぽいジャジーな雰囲気をこのアルバムが持っていること。この雰囲気が今の大江千里にふさわしいと、ソングライター大千里は判断したのだとか。
 そして、気になる千ちゃんのボーカルですが、キーが低めに設定されており、またアップテンポといえる曲が少ないために、さほど憂いの気持ちを抱かずに、なんと安心して聴くことができますよ。
 それにしても、デビュー20年を超えてもなお、新しい一面を見せつつ質の高い作品を世に送り出してくるなんて、さすがです、千ちゃん。
posted by BONGO at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 大江千里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ THE CIRCLE/B'z

B0007XG5ZETHE CIRCLE
B’z

バーミリオンレコード 2005-04-06
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01. THE CIRCLE 02. X 03. パルス 04. 愛のバクダン 05. Fly The Flag 06. アクアブルー 07. 睡蓮 08. Sanctuary 09. Fever 10. 白い火花 11. イカロス 12. BLACK AND WHITE 13. Brighter Day

 昨年はソロ活動が目立っておりましたB'zのお二人が、前作『BIG MACHINE』 (2003) から約1年半ぶりにリリースしたアルバムです。
 シングル曲は「愛のバクダン」 (2005) のみが収録され、「BANZAI」 (2004) 、「ARIGATO」 (2004) は未収録。シングル買ってないので中古CDで見かけたら買わなくちゃ・・・。
 それはさておき、本作は、前作と同様に、まぎれもなくロックなんだけれど、どんなに激しい曲であってもすんなりと聴きやすく仕上がっており、なんというか、ちょっと不思議な感じすらいたします。
 ただ一方で、あまりに聴き心地がよくてインパクトに欠けているようにさえ思えてしまうのは、贅沢なことですか。
 うんと、アレですね。ほとんど前作と同じような感想に、なってしまうなぁ。
posted by BONGO at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | B'z | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ h.o.p.s./GOING UNDER GROUND

B0006ZUY6Yh.o.p.s.(初回)
GOING UNDER GROUND 松本素生 河野丈洋 中澤寛規

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01. fire grow 02. ロール アンド ロール 03. アゲハ 04. サイドカー 05. 恋のナビゲーション 06. あすなろ 07. 同じ月を見てた 08. TENDER 09. サンキュー 10. 東京 11. サムネイル

 GOING UNDER GROUNDが2月にリリースしたアルバムです。
 ボーダフォンのCMで彼らの曲「ハートビート」が使われていた影響で、同曲が収録されているアルバム『ハートビート』 (2003) をレンタルしましたところ、そのポップさと、ボーカルのそこはかとないせつなさをたいへん気に入りまして、今回、はじめて彼らの作品を購入するに至った次第なのでした。
 で、本作。初っぱなは拍子抜けするくらいアレな、デモテープかと思わせるような打ち込みのインストで始まるわけですが、それに続く「ロール アンド ロール」、別バージョンがシングルとしてアルバムと同時リリースされた「アゲハ」、あるいは先行シングルであります「同じ月を見てた」、「サンキュー」とかは軽快なメロディが印象的で、がっつりとココロをつかまれてしまいます。
 また、ミディアムあるいはスローテンポな「あすなろ」、「東京」あたりは、ボーカルのせつなさが絶好調で、ちょっとキュンとなっちゃうくらい、よさげです。
 一方で、ギターの人がボーカルで参加している曲が2曲ほど収録されているのですが、正直なところ、アリかナシかと問われたらば「ナシ」と即答してしまうんですけれども、どうなんでしょうか。
 それと、アレンジがどれもバンドっぽいサウンドになっておりますが、もうちょっといろんな方向に広がりが出ると、さらにものすごくよくなるのではないかとか、そんな印象も持ちました。
 最後にちょっとアレな部分を書いてしまったのでアレですが、全体的に見てみれば、かなりポップに仕上がった良盤と言えましょう。
posted by BONGO at 23:49| Comment(2) | TrackBack(0) | GOING UNDER GROUND | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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