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01. 8年間 02. 野菜畑の空の青 03. コーヒーカップは空っぽ 04. これがロック 05. 消えない光 06. こりない僕ら 07. ランナーズハイ 08. 君にくらべれば 09. 灰の降る夜
前作『PRIDE』 (2003) 以来、オリジナルとしては実に2年3ヶ月ぶりとなるアルバムです。
収録曲数は9曲と少なめですが、シングル「別れの時」 (2004) 「夜空に咲いた花」 (2004) は収録されず、すべて新曲で構成されております。
ここんとこ弾き語りあるいはバンドスタイルでのライブを収録した作品のリリースが4作ほど続いていたので、どうも坂本サトルと言えばライブ感あふれる骨太な音づくり、みたいなイメージを抱いてしまっていたのですが、本作はなにげにバラエティに富んだ、彼の天才肌なアーティストっぷりを堪能できる作品に仕上がっていました。
とりわけソレを感じるのは、たとえば小気味よいリズム隊とWurlitzerの音が特徴的な「8年間」、もっとがっつりとした音にもできたはずなのにほどよく力の抜けた「これがロック」、穏やかな音の流れが心地よい「こりない僕ら」、名曲と言い切ってしまってもよいであろう壮大なバラード「消えない光」、「灰の降る夜」あたり。
気づけばすでに過半数の楽曲を列挙してしまいましたけれども、それ以外の曲だって決して捨て曲なわけではなく、何度もリピートして聴きたくなる1枚です。
こんなアルバムがインディーズのレーベルから出ているのは、きっともっと多くの人に気に入ってもらえる可能性のある作品なのに、実に惜しいことだと思わずにはいられないです。