![]() | トマト/No Side(期間生産限定盤) 渡辺美里 槇原敬之 有賀啓夫 ERJ 2005-10-19 売り上げランキング : 760 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
01. トマト 02. No Side 03. 10 years (V20 Version)
デビュー20周年を迎え、『うたの木 seasons』 (2004-2005) シリーズ4作のリリース、3枚組のベスト版『M・Renaissance 〜エム・ルネサンス〜』 (2005) の発表、そして最後の西武ドームでのコンサートといった記念事業を無事に成し遂げた渡辺美里がリリースした、まさに新たなる一歩となるニューシングルです。
そんな記念すべき作品、A面の「トマト」は、美里さんへの楽曲提供は初めてとなる槇原敬之による作詞・作曲。
一聴するとどうもつかみどころがなくて最初はありゃりゃと思うのですが、繰り返し聴いているうちにそのメロディがもつ暖かさに気づかされるのあたりは、実にマッキーの作品らしい。第一印象での食いつきがよいとは言えずシングルとしてはやや地味かなとも思いますが、聴き込むほどに味の出る良作です。
美里さんの歌いっぷりは、彼の楽曲を歌うのが初めてだからか、ややしっくりこないところも正直なところあるのですが、きっとマッキーの作品を何曲か歌っていくうちにもっと馴染んでくるはず。なので、マッキーさんには、これで終わりにしないでまた彼女に楽曲を提供していただきたいな、と思うのでした。
あと、アレンジは有賀啓雄によるものなのですが、こちらもマッキーにやっていただけたら・・・とも思うのでした。だって、例によって野暮ったいんですよねぇ。
そしてカップリングの「No Side」は、木根尚登さんによる楽曲。詞は美里さん。
アコギ1本をバックに歌い上げられるこの楽曲、どこか懐かしげであたたかみのあるフォーキーなメロディが実に秀逸で、ぐぐっと胸にしみます。ここ数年で彼女が発表してきた楽曲の中でも、名曲の類に入るものでありましょう。
本作は、11月にリリースされるニューアルバムの先行シングルでもあるわけですが、そのアルバムを期待させるにじゅうぶんな作品になっておりました。