2006年01月30日

Key Stone/東野純直

Key stoneKey stone
東野純直

3Dシステム 2005-11-16
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01. Realize 02. Chrysalis 03. ONE WEAK (Studio Live) 04. 電話しよう 05. 掴めない虹 06. Butterfly Storm 07. コンパス (Album. version) 08. まだ見ぬ世界 09. あるがままの君で 10. Key Stone

 東野純直が、約1年5ヶ月ぶりにリリースしたオリジナルアルバム。
 前作『Journal』が、間にセルフカバーベストアルバムを挟んだとはいえ、オリジナルアルバムとしては発売に至るまで4年5ヶ月も要したことを考えれば、コンスタントに作品を発表できただけで、うれしく思わずにはいられません。
 そんな本作は、ひさびさにギターレスのピアノトリオ(ピアノ・ベース・ドラム)を主体としてレコーディングされています。
 この形式は、『FENCE OF LIFE』 (1998)、『Glissando』 (1999)、『Human Noise』 (2000) において採用され、ピアノさえも打楽器的に用いた骨太で激しいサウンドを特徴としておりました。
 本作では、もちろんピアノトリオ主体のレコーディングによる特徴はサウンドの核をなすものとして引き継がれているわけですが、それに加えてドキッとするほど鋭いストリングスをフィーチャーしたり、あとはシンセが中心ではあるけれども多彩な音が効果的に重ねられ、飽きのこない幅のある音づくりを実現しています。
 また、荒ぶる東野さんのボーカルによってややぼやけてはいるものの、メロディはポップかつキャッチーであり、どれもキレを感じさせます。
 このアルバム、東野さんのボーカルはそこまで荒ぶらなくてもよいのではとか思わなくもないですが、どの楽曲も高いレベルでまとめられており、全10曲というコンパクトな構成とも相まって、ついつい繰り返し聞きたくなってしまう良盤に仕上がっていました。
posted by BONGO at 19:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 東野純直 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月23日

DEEN The Best キセキ/DEEN

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DEEN 上杉昇 岩田雅之

BMGファンハウス 2005-11-23
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01. このまま君だけを奪い去りたい 02. 翼を広げて 03. ひとりじゃない 04. Memories 
05. 瞳そらさないで 06. Teenage dream 07. 永遠をあずけてくれ 08. 君さえいれば 09. 未来のために 10. 思いきり 笑って 11. 夢であるように 12. LOVE FOREVER 13. 日曜日 14. 会いたい 15. TWELVE

 DEENがリリースしたセルフカバーベストアルバム。
 ファン投票をもとに選曲されてはいるけれど収録されているのはシングル曲がほとんどであり、初心者にもやさしいつくり。またそれに加え、韓国ドラマの主題歌のカバー「会いたい」、織田哲郎がひさびさに彼らのために書き下ろした新曲「TWELVE」も収められています。
 本作では、すべての楽曲が新たに録り直されているわけですが、池森さんのボーカルはどう転んでも特徴のあるあの歌声あるいは歌い方であって大きく変わるものではないし、リアレンジも原曲を壊すのではなくどちらかといえば進化させる形で行われているので、驚きや新たな発見はないけれど、とても聴きやすい作品になっています。
 また、織田さん書き下ろしの「TWELVE」は、ぼくはベスト盤にいきなり新曲が入り込んでくることについて基本的に疑念を抱いてはいるのですが、この曲に限っては、収録されるにふさわしい名曲であると感じました。
 しっとりとした中にも力強さがあり、よいのです。

 一方で、初回盤に付属するスペシャルディスクには、 ZARD、WANDS、織田哲郎らがDEENへの提供曲をセルフカバーしたものが収録されている、とのふれこみでありますが、これらはかつて彼ら自身のアルバムに収録されたものを寄せ集めただけのものであり、レアなものでもなんでもないので、いちおう注意が必要です。
posted by BONGO at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | DEEN | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

SCENE III/ASKA

SCENEIII(初回限定盤DVD付き)SCENEIII(初回限定盤DVD付き)
ASKA

ユニバーサル・シグマ 2005-11-23
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01. birth 02. good time (album ver.) 03. 愛温計 04. walking around the Xmas 05. 心に花の咲く方へ (album ver.) 06. 君の好きだった歌へのプロローグ 07. 背中で聞こえるユーモレスク 08. loop ("birth" reconstructive mix) 09. 抱き合いし恋人

 前作『kicks』 (1998) 以来、オリジナルとしては7年8ヶ月ぶりとなるソロアルバム。
 既発シングル2枚の別バージョンを含む、全9曲を収録しています。
 曲数もさることながら、収録時間も39分とコンパクトにまとめられた本作は、全体的にはストリングスを全面に押し出したアレンジの楽曲が多く、あくまで個人的には、ですけれど、ちょっと高尚すぎてアがりきれなかった面もあるのですが、一方では既発シングル曲はもちろん、「birth」や、あの「はじまりはいつも雨」 (1991) の続編である「愛温計」など、ASKAさんならではの秀逸なメロディの楽曲がいくつも収録されており、かなり内容の濃い作品になっていると感じました。
 でも、もともと収録曲数が少ないところに加えて、そのうちの1曲はインタールード的な1分に満たない楽曲だったり、また1曲は「birth」の別バージョンだったり、あるいは初回盤は2曲分で約10分のDVDが付属しているだけで通常盤よりも約800円高かったりと、ほかのCDに比べて明らかに割高なのは、どんなもんなんでしょうか。ケチくさいですけれど、どうしてもそこが、ひっかかってしまいます。
posted by BONGO at 20:58| Comment(0) | TrackBack(1) | ASKA | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月09日

Sing and Roses 〜歌とバラの日々〜/渡辺美里

Sing and RosesSing and Roses
渡辺美里 大江千里 有賀啓雄

ERJ 2005-11-23
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01. メロディ 02. トマト 03. Kiss from a rose 04. Oh! Hardest night 05. Precious Love 06. Live for today ! 〜あなたと生きてゆく〜 07. 恋愛とコーヒーと。 08. MUSIC FLOWER 09. あなたの目 あなたの手 10. No Side 11. 夢のあいだ

 数々のデビュー20周年記念事業を終え、シングル「トマト / No Side」で新たな一歩を踏み出した渡辺美里がリリースしたニューアルバム。前作『Blue Butterfly』 (2004) から1年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバムということになりますが、「心機一転」といった風合いが強く、前作との比較とかは意味がないような気もします。
 そんな本作は、パッケージからして気合いが入っていて、オリジナルアルバムではひさびさの、特殊パッケージ仕様。スリーブケースに入っているだけだけれど、じゅうぶん本作に賭ける気持ちは伝わってきます。
 作家陣にもまた気合いが入っており、槇原敬之、GLAYのTAKUROが初めて彼女に楽曲を提供しており、そのほかにも大江千里、木根尚登、コブクロの小渕健太郎、オセロケッツの森山公一が参加し、有賀啓雄は3曲、渡辺美里自身による作曲は1曲に留まっていまして、クレジットを見るだけでもわくわくするような収録曲の充実っぷりであります。
 さて、アルバムを聴いてみますと、相変わらず野暮ったげな有賀さんによるアレンジがその曲の持つメロディの良さをスポイルしているのではとか思う場面がとくにしっとりとした曲においていくつかありはしたものの、ここ数作のアルバムに収録されてしまっていたちょっとこれはナシなんではって曲は見受けられませんでした。
 とりわけ、これまで彼女が発表してきたすべての曲と比較してもひけをとらないのではと感じたのが、木根尚登が曲を提供した「No Side」と、小渕健太郎が詞、曲ともに担当した「MUSIC FLOWER」。
 「No Side」についてはシングルをレビューしたときにちょっと書いているので省略しますが、「MUSIC FLOWER」は、ブラスを多用したゴージャスなアップチューンで、たたみかけるように言葉をメロディに乗せ、聴いているとぐいぐいと気分が高いトコロへと昇っていってしまい、たまらないのです。
 このアルバムにはほかにもなかなか聴かせる曲がいくつもあり、彼女の全盛期には残念ながらとても及ばないのですけれど、まだまだ走り続ける渡辺美里を表現するにふさわしい、充実した作品に仕上がっていました。
 あとは、この勢いを次作以降も維持できるかどうか、だと思います。
posted by BONGO at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 渡辺美里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Okra/佐藤竹善

Okra(初回)Okra(初回)
佐藤竹善 Chikuzen Chikuzen Sato

ユニバーサルJ 2005-11-02
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01. JUMP 02. GOOD MORNIN' GOOD ROLLIN' 佐藤竹善 & SOFFet with"No Name Horses"Directed by Makoto Ozone 03. DEVIL IN DISGUISE 04. BLUE 05. 今日も君に恋をした 06. ZERO 07. TIME OFF 08. 春になれ 09. BE INSIDE MY LIFE 10. 風光る 11. CHOICE [Bonus Track] 12. JOJO

 ソロでのオリジナルアルバムとしては、『FACT OF LIFE』 (1999) 以来、6年ぶりとなる作品です。
 このアルバム、収録された既発シングル3枚がどうしても目立ってしまい、突出した出来のアルバム曲は見いだせなかったのですが、一方では捨て曲もなく、全体的に高いレベルで安定した楽曲が収録されております。
 圧倒的にカッコイイ竹善さんのボーカルはもちろん、メロディのポップさ、基本的にはオーソドックスでありながらも厳選された音使いのアレンジなど、実に聴きやすく、それゆえにさらりと聴き終えてしまってひっかかるところがなくて、それぞれの楽曲の良さに気づくには何度か聴き返さないといけないのは実に惜しいと思うのですが、なにげにかなりの良盤ではないでしょうか。
posted by BONGO at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐藤竹善 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

桜/コブクロ

桜(初回予約限定盤)桜(初回予約限定盤)
コブクロ 小渕健太郎 黒田俊介

ワーナーミュージック・ジャパン 2005-11-02
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01. 桜 02. 今と未来を繋ぐもの 03. Starting Line

 コブクロのニューシングル。初めて彼らのシングルを新品で購入いたしました。
 この「桜」は、コブクロの2人がつくった初めてのオリジナルソングで、デビュー曲をコレにするか「YELL -エール-」 (2001) にするかで最後まで激論が交わされていたのだとか。
 結果的にデビューシングルは後者になったわけですが、この「桜」も、そんな前につくられていたとは思えないほど、クォリティの高い楽曲に仕上げられています。
 しっとりとしたメロディアスなバラードを彼ららしく力強く歌い上げており、聴いていてどうにも気分がアがってしまうのです。シンプルなアレンジもまた彼らのボーカルを際だたせておるような気がするのです。
 楽曲の展開とか歌詞の直接的な前向きさとか、そのへんでいえばデビュー曲としては「YELL -エール-」のほうがふさわしいかったのかなとも考えられるわけですが、この「桜」がデビュー時ではなく今のタイミングで、すなわち「永遠にともに」 (2004)、「ここにしか咲かない花」 (2005) のヒットにより彼らの知名度が上がったところでリリースされたことは、それだけ多くの人の耳に届きやすくなるわけで、この曲を大事にあたためてきた彼らにとっても、この曲を聴いてなかなかいいじゃん、と思った人々にとっても、よかったのではとか考えるのでした。

 一方で、カップリングの「今と未来を繋ぐもの」、「Starting Line」は、どちらも比較的ゆっくりめのテンポで歌い上げるタイプの楽曲。
 単独で聴くとそれぞれになかなかよいのですが、3曲をまとめて聴くと、印象が薄れてしまうような気がしました。
 とくに「今と未来を繋ぐもの」はアルバム未収録になっており、このまま埋もれてしまうのは、惜しいです。
posted by BONGO at 23:05| Comment(0) | TrackBack(0) | コブクロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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