2006年10月02日

とうさんか/比嘉栄昇

とうさんかとうさんか
比嘉栄昇

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01. 八重のふるさと 02. まえの日 03. 宝石箱 04. ティダナダ 05. とうさんか 06. アララガマまたワイド 07. 旅の終わりに聞く歌は 08. 青空

 BEGINのボーカル、比嘉栄昇のソロミニアルバム『とうさんか』。
 かつてソロ名義で、シングル「WISH 〜鳥たちよ!」 (1997) をリリースしたことはあったものの、アルバムは初めて。

 本作で彼が試みているのは、沖縄的な三線、琉球音階をあえて封印してつくる、島のうた。
 言葉だけ聞いてもまったくピンとこなかったのですが、作品を聴いてみれば、なるほど。
 メロディはときとして歌謡曲的だったりフォーク的だったり、あるいはブルージーだったりと多彩ながら、うたにはしっかりと、島やそこで暮らす人々への愛情が、こもっておりました。

 これまでの彼のクセを廃したまっさらな歌い方や、萩田光雄さんによるストリングスやときとしてブラスを多用したやや仰々しげなアレンジに戸惑うところもあったけれど、そんなものは通り越して彼の気持ちがひしひしと伝わってくるようで、ひさしぶりに音楽を聴いて、鳥肌が立ちました。

 この作品、日本で生まれ育った方ならば、どこか共感するところがあるのではないでしょうか。
 ぜひいちど、聴いてみていただきたいです。
posted by BONGO at 23:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 比嘉栄昇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ガラナ/スキマスイッチ

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スキマスイッチ

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01. ガラナ 02. スフィアの羽根 03. ピーカンブギ <instrumental>

 スキマスイッチのシングル、「ガラナ」。
 イントロなしで歌から始まる、猛烈にアップテンポで力の入ったボーカルが特徴的な楽曲。
 圧倒的な勢いに押されてしまいそうにもなるけれど、彼ららしいキチンとメリハリのあるメロディと、効果的に挿入される豪快なストリングスは心地よく、大橋さんの歌いグセが出すぎている感はあるものの、どうしても盛り上がらずにはいられない、ツボを抑えた秀逸な作品でありました。

 また、カップリングの「スフィアの羽根」は、アップテンポながらこちらは爽やかな印象を持った曲。
 「ガラナ」ほどのインパクトはないけれど、じゅうぶんに上質な佳曲でした。
posted by BONGO at 23:02| Comment(0) | TrackBack(1) | スキマスイッチ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

new deal/globe

NEW DEALNEW DEAL
TETSUYA KOMURO MARC KEIKO

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01. new deal 02. Please Please Please 03. Hey Say Hey Yeah! 04. ALL HOPE 05. Soldier (LA Session Version)

 globeにとって初めてとなるミニアルバム、『new deal』。
 ラテン的なアプローチのとられた前半2曲と、アルバム、『maniac』 (2006) でも試みられたバンドセッション形式による後半3曲で構成されています。
 ゆえにアルバムとしての統一感はなく、やや実験的な意味合いを持つようにも感じられる作品でありました。

 前半2曲は、ラテンという特定のジャンルに偏ってはいるものの、トランスに傾倒しだしたころはうまく消化できていた言い難いけれど、小室さんらしくうまいこと聴きやすく仕上げてきています。
 後半の3曲は、生音重視で、文句なくカッコイイ、ストレートにロックな作品群。KEIKOさんとMARCさんの掛け合いも、貫禄さえ感じさせるほどバッチリときまっています。
 なおボーカル、メロディ、サウンドはどれも、ここ数年のglobeらしく、とんがり気味。こめかみに力が入ってしまうような聴き心地は、なかなかイイです。

 もっぱら小室さんの好みに左右されるユニットなので、次作がどんな方向に行ってしまうか予測はできないわけだけれど、本作で大きく分けて2パターンの音を聴き比べた限りでは、とりあえずバンドセッション方面へ進んでくれたらいいのに、と感じました。
 ラテンも悪くなかったけれど、この作風をメインに据えたフルアルバムは、ちょっとキツいかな、とか。
posted by BONGO at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | globe | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

君という名の翼/コブクロ

君という名の翼君という名の翼
小渕健太郎 コブクロ

ワーナーミュージック・ジャパン 2006-07-26
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01. 君という名の翼 02. あなたへと続く道

 コブクロのシングル「君という名の翼」。
 彼らのシングルとしてはひさびさにアップテンポな楽曲で、遡ってみればおそらくは「宝島」 (2003) 以来かとか。

 ぼくがどちらかといえばスローな曲を好むというのもあって、最初に聴いたときは、名曲と言い切ってかまわないであろう直近のシングル3作、「桜」 (2005) 、「ここにしか咲かない花」 (2005) 、「永遠にともに」 (2004) と比べると、ややインパクトが弱いかなと感じたのだけれど、じっくりと聴き入ってみればアップテンポだからといって勢いで押すことはなく、繊細なメロディライン、バランスよくポップに仕上げられたアレンジ、それともちろん彼らのボーカルでもっていやおうなく気持ちを高ぶらされる、クォリティの高い楽曲でありました。

 一方で、カップリングの「あなたへと続く道」は、ピアノをメインに据えたアレンジの、スローな楽曲。
 美しく、そして憶えやすくもあるメロディが際だち、両A面扱いでもおかしくない作品でありました。

 ポップな楽曲としっとりめでワビサビのあるボーカルがイヤでなければ、聴いておいて損はないでしょう。
posted by BONGO at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | コブクロ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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