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01. スナオになりたいね 02. Pumps Race Song 03. The Rainbow Song 〜虹の女神〜 04. ゲンキ力爆弾 05. 瞳のなかの少年 06. 不思議な樹 07. 夏・ハレーション 08. 水の中の惑星 09. 笑顔で愛してる 10. Mighty Love 11. It Must Be Love 12. あの頃アタシもカナコも 13. You're The One
[おまけ]
14. スナオになりたいね (LIVE) 15. Pumps Race Song (LIVE)
[おまけ]
14. スナオになりたいね (LIVE) 15. Pumps Race Song (LIVE)
デビュー20周年を迎えた種ともこがリリースした初のセルフカバーアルバム、『ウタイツガレルウタ』。
種さん選曲による13曲と、「おまけ」と称されたライブ音源2曲を収録しています。
ぼくが種さんの曲をちゃんと聴き始めたのが『オ・ハ・ヨ』 (1989) あたりからなので、本作に入っている楽曲の中にはオリジナルの音源と聴き比べられないものもあるのだけれど、全体的にオリジナルと比べてしっとりとした、アコースティックな仕上がり。
セルフカバーアルバムの場合、やけに落ち着きはらった大人な作風になることは多く、その意味では本作もセルフカバーの定石っぽく思われるかもしれないですが、彼女の場合は、ホームレコーディングによる手づくり感あふれる作品が近年の彼女の持ち味にもなっており、本作もそれを踏襲した作品、と言えましょうか。
ちょっと落ち着きすぎてしまって、盛り上がりに欠ける一面もあり、たとえば「Pumps Race Song」はもっとレースっぽくても、「ゲンキ力爆弾」にはもっとゲンキがあっても、とか思われなくもないけれど、最近の彼女の作品が好きならば、本作も愛聴盤として歓迎されるでしょう。
また、残念ながら大きなヒットに恵まれない種さんでありますが、艶やかなボーカルとポップなメロディ、そして暖かみのあるアレンジはそこらのアーティストに決してひけをとりませんので、これまで彼女の作品に触れたことのない方におかれては機会があればいちどぜひ、聴いてみていただきたいです。