2007年08月22日

INDIGO/佐藤竹善

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佐藤竹善 PLUS ONE

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01.W atchin' You, Watchin' Me 02. Hey!! 03. 純水 〜しずく〜 04. In a Beautiful Seed 〜種〜 05. カオ上げて / PLUS ONE 06. 潮騒通り 07. 風模様 08. 音のない音 09. 花笑み 10. 届いたらいいな 〜Gratitude〜

 佐藤竹善のアルバム、『INDIGO』。
 2枚のライブ盤をはさみ、オリジナルとしては『 Okra 』 (2005) 以来、1年7ヶ月ぶりとなる作品です。

 全10曲のうち、5曲が既発シングル、「 FOUR WORLDS 」 (2007)、「 HEY!! / 届いたらいいな 〜Gratitude〜 」 (2007) の収録曲というのは、シングルも欠かさずチェックされている方におかれては新鮮味が薄く感じられるかもですが、すみませんぼくはそのへんを未聴だったもので、すべてを新曲として聴いてみれば、コンパクトな構成の中でアップテンポな曲からスローな曲まで、大人っぽいアレンジが施されたポップな曲がぎゅっと詰まっており、たいへん充実した、聴き応えのあるアルバムと感じました。

 とりわけ、ミドルテンポな中で紡がれる軽やかなメロディが心地よい「純水 〜しずく〜」、静かに熱く歌い上げる「In a Beautiful Seed 〜種〜」、ラストを飾るにふさわしい壮大なバラード、「届いたらいいな 〜Gratitude〜」は、名曲と呼んで差し支えないかと。
 また、10年ぶりに小田和正さんとのユニット、PLUS ONE名義で発表した「カオ上げて」は、小田さんらしいメロディが満載で、興味深く楽しめました。

 最近のアルバムにしては収録曲数は少なめだけれど、そのぶん密度の濃い良盤として仕上げられておりました。


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TWISTER/GOING UNDER GROUND

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GOING UNDER GROUND 松本素生 河野丈洋

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01. TWISTER 02. だけどぼくらは知らない

 GOING UNDER GROUNDのシングル、「TWISTER」。
 前作 から3ヶ月弱という短いスパンでリリースされた本作は、打ち込みのサウンドが特徴的な、ダンサブルにも聴こえる一曲。
 なかなか軽快で、聴きやすい仕上がりであります。

 が、彼らの打ち込みの音は、軽快というよりもむしろ安っぽい印象を受けてしまいまして、これまでシングルのカップリングやアルバム曲ではしばしば見られたパターンであるわけなのだけれど、まだシングルのリード・トラックへ持ってくるには、つくり込みが足りないのでは、とかそんな気もいたしました。
 もっとカッコよくなれる要素を持つ曲だけに、ちょっと惜しいですか。

 カップリングの「だけどぼくらは知らない」も打ち込みの目立つ曲ですが、コチラはシンセ・ストリングスが耳に残ります。
 シンセ・ストリングスはどうしても曲を安っぽくしてしまうとぼくは思っているので好きではないのだけれど、それはさておきこの曲は、疾走感があってとてもよい聴き心地。
 アルバムのラストとかに持ってきてもよさそうな雰囲気です。けっこう気に入りました。


posted by BONGO at 19:01| Comment(0) | TrackBack(0) | GOING UNDER GROUND | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

きみにしか聞こえない/Dreams Come True

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DREAMS COME TRUE 吉田美和 中村正人

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01. きみにしか聞こえない 02. サヨナラ59ers! (フィフティーナイナーズ)

 Dreams Come Trueのシングル、「きみにしか聞こえない」。
 同名映画の主題歌である本作は、しっとりとスローに始まって徐々に盛り上がり、終盤はゴスペル的に展開するという、激しい展開を見せる一曲。
 メロディも繊細で美しく、聴いていてドキドキしてしまいます。

 のですが、アレンジがちょっと、アレです。
 中村正人さんがどういうわけか、もうずっとドリカム・サウンドとしてこだわり続けるシンセ・オーケストラの音が、安っぽすぎます。
 ドリカムの曲ではたまに見受けられるパターンですが、ぼくはずっとこの音に、なじめないのです。
 ぼくとしては、アレンジが曲の良さを思い切りスポイルしていると感じずに入られませんでした。

 カップリングはの「サヨナラ59ers! (フィフティーナイナーズ)」は、コミカルにも思えるサウンドに、テクニカルなスパニッシュギタとせつなげな詞が絡まる、ミスマッチさの妙が絶妙な楽曲。
 「聴くだけで元気が出る応援ソング」とのことなのだけれど、ぼくはせつなげなパートが、より耳に残りました。
 ちなみにタイトルの「59」は、「号泣」を意味しているのだとか。詞を見ないとなんのことだかわからなかったです。


posted by BONGO at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | Dreams Come True | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

COYOTE/佐野元春

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佐野元春

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01. 星の下 路の上 (album ver.) 02. 荒地の何処かで 03. 君が気高い孤独なら 04. 折れた翼 05. 呼吸 06. ラジオ・デイズ 07. Us 08. 夜空の果てまで 09. 壊れた振り子 10. 世界は誰の為に (album ver.) 11. コヨーテ、海へ 12. 黄金色の天使

 佐野元春のアルバム、『COYOTE』。
 前作、『 THE SUN 』 (2004) 以降、ミニアルバムライブアルバム、そして ベスト盤 のリリースがあったため、そんなに間があいた感はなかったのですが、オリジナルアルバムとしては、実に約3年ぶりとなる作品。

 収録されている各曲を1篇のロードムービーに見立て、このアルバムはその映画の、架空のサウンドトラックといったアプローチでつくられた本作、そのへんを意識して聴かなければわからないくらいなのでそんなにコンセプチュアルなものには感じないけれど、アップテンポな曲、スローな曲、グリグリにロックな曲、メロディアスでポップな曲、とその構成は多彩で、映画の場面が移りゆくさまを音楽で表現しているようにもとれますか。

 ぼくはほとんど詞を見ないので、あくまで聴き心地で判断してしまうのですが、本作のコンセプトを気にしなくても、そのバラエティに富んだ内容ゆえ、飽きることなく一気に聴けてしまう作品となっていました。

 生音重視の大人っぽいアレンジ、ボーカルは実に落ち着いており大きな盛り上がりを見せることはないわけだけれど、一方で貫禄はじゅうぶんすぎるほどにじゅうぶん。
 じっくりと聴き入りたいアルバムでありました。


posted by BONGO at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 佐野元春 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

TAKASHI UTSUNOMIYA from "SPIN OFF" 2005 to 2007/宇都宮隆

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■ M-TRES ■ 2007.06.13 ■ MTRES-C0701

01. SPIN OFF 02. SLASH! 03. Hold on blue 04. DAWN MOON 05. Lost Sky 06. GET ON YOUR EXPRESS 07. Taste sweet 08. Magenta 09. R. Heaven (Route Heaven) 10. We are the sound 11. fly drive

 宇都宮隆のアルバム、『TAKASHI UTSUNOMIYA from "SPIN OFF" 2005 to 2007』。
 2005年3月から6月、U_WAVEとしての楽曲発表をはさんで2006年12月から2007年5月にかけて、ネットでのみ配信してきた10曲に新曲、1曲を加えた作品であります。

 浅倉大介と木根尚登がほぼ交互に提供してきた楽曲を配信した順に収録しており、つまりは浅倉さんによるエレクトリックでアップテンポな曲と木根さんによるバラードを中心とした優しげな曲が交互に流れてくる格好になっているわけで、アルバムとしての統一感は感じられず、ベスト盤というか、シングル集、といった佇まいです。

 本作に収録されている楽曲が配信されていたのが、ちょうど宇都宮さんも木根さんも浅倉さんも、1曲目に収録されている新曲を作曲し、ほか数曲のアレンジなども行われている葛城哲哉さんも参加されているTM NETWORKのトリビュートライブ、「SPIN OFF from TMツアー」シリーズが始まった時期とかぶるからか、ぱっと聴いたところでは妙にTMの王道っぽい雰囲気。
 もちろん小室節が存在しないのでぜんぜんちがうわけなのだけれど、たとえば『 NETWORK -Easy Listening- 』 (2004) と比べてもぜんぜんTMっぽく、ほんとぜんぜんちがうのだけれど、懐かしささえ感じてしまう始末。
 宇都宮さんのボーカルも曲が合っているからか、とてもカッコよくて、すごくアガります。

 全体としては、浅倉さんの曲が派手でアガり度は高いのですが、すごく気に入っているのは木根さんによる疾走感のある「GET ON YOUR EXPRESS」とアコースティックなバラード「We are the sound」。
 近年の宇都宮さんの作品の中でも、名曲と呼んで差し支えない楽曲かと。

 なお本作は、「 新星堂 」と宇都宮さんのオフィシャルサイト、「 magnetica.net 」での限定販売となっております。
 もっと幅広く販売していただきたいところなのですが、むずかしいのでしょうか。


posted by BONGO at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 宇都宮隆 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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