2007年10月16日

ココロ銀河/渡辺美里

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ココロ銀河ココロ銀河
有賀啓雄 高橋利光 渡辺善太郎

エピックレコードジャパン 2007-07-04
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01. その手をつないで 02. KISS & CRY 03. 私のカルテ 04. ココロ銀河 05. 熱情 06. 青い鳥 07. 輝く道 08. 夏だより 09. Cosmic Girl 10. 風待草 〜かぜまちぐさ〜 11. また、明日 12. おねがい太陽 〜夏のキセキ〜 (album mix)

 渡辺美里が約1年7ヶ月ぶりにリリースしたアルバム、『ココロ銀河』。
 前作 は、デビュー20周年を迎えた彼女が新たな一歩を踏み出すにふさわしい華やかな仕上がりであったわけですが、それに対し本作は、とても地味なアルバムだな、との第一印象を持ってしまいました。

 彼女の作品ではいつも気になる作家陣も、ぼくとしては、本作にも収録されているシングル、「青い鳥」 (2006) で初顔合わせとなった川村結花さんが同曲を含め3曲を提供している点を注目したくらいで、ほかにも伊秩弘将さん、斎藤有太さん、有賀啓雄さんらが楽曲提供を行っていますが、伊秩さんはシングル曲のみだし、斎藤さんはキーボーディストとしては数々のアーティストと共演してカッコイイ演奏を聴かせてくれてはいるものの作曲家としてはよくわからないし、有賀さんはアレだし、ほかにも2人が作曲していますが、すみませんぼくが知らない人だしで、豪華な布陣で挑んだ前作と比べると、やはり失速してしまったかなとか、感じざるをえませんでした。

 が、それでも何回か繰り返し聴いていると、いつの間にか感想は一転。
 たしかに地味で、つい前作と比較してしまったがゆえに落胆してしまい気づかなかったのですが、本作はシングル、「その手をつないで」 (2007) で感じた、彼女の強さとやさしさを併せ持つような包容力のある熟成したボーカルがアルバム全体をまとめあげている、上質な作品でありました。
 またアレンジはこれまでと同様、有賀さんがメインで彼らしい野暮ったさが覆うものの、渡辺善太郎さんが彼女の作品では初めてアレンジャーとして3曲に参加しているからか、あるいは有賀さんアレンジの曲で屋敷豪太さんがドラムをつとめているからか、その色は薄まったようにも感じ、ややクリアな音になっているところも、またよさげであります。

 収録曲では、川村結花さんによる、しっとりとした和風な響きに癒される「ココロ銀河」、最後から2曲目に収録され、実質的なラストともとれるせつなげなメロディのミドルテンポな「また、明日」(ラストの「おねがい太陽 〜夏のキセキ〜」はボーナストラックっぽく聴こえるので)、斎藤有太さんによる静かに熱いスローな楽曲、「熱情」あたりがとりわけ耳に残り、気に入りました。
 川村さんはSMAPの「夜空ノムコウ」を作曲された方なのでもちろん名前は知っていたのだけれど、よいメロディを書く人だなと再認識。「青い鳥」よりもここに挙げた2曲のほうが好きだったり。
 斎藤さんのほうは1曲しか書かれていないので未知数なところはありますが、すごくグッとくる曲でした。この曲は美里さんのボーカルがすごく立っているってところも、好きな理由のひとつではありますが。
 そしてそのほかについても、捨て曲はほとんどナシ、でありました。

 聴く機会があったなら、とりあえず5回くらいは聴いてみてほしい、スルメ的な味わいのアルバムでした。


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2007年06月12日

その手をつないで/渡辺美里

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その手をつないでその手をつないで
渡辺美里 有賀啓雄

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01. その手をつないで 02. 青い鳥 (Live version)

 渡辺美里のシングル、「その手をつないで」。
 スローにサビから始まる本作は、おおらかなメロディを持つミドルテンポな楽曲。
 包み込まれるような力強さとやさしさをも併せ持つように聴こえ、彼女のボーカルにとてもマッチしています。
 シングルとしてみると、まだ華やかさが足りないかなとも思えるのですが、なかなかの佳曲と感じました。

 なおカップリングには前作のシングル、『青い鳥』 (2006) のライブバージョンを収録。
 2006年10月に京都下鴨神社で行われた「Sing and Rosesアコースティックライブ〜うたの木〜」で演奏されたもの。
 シングルは音が野暮ったくも聴こえましたが、本バージョンにはチェン・ミンさんのニ胡がフィーチャーされ、楽曲自体の深みを増しています。こちらのほうが重厚で、ぼくは好きです。


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2007年02月16日

青い鳥/渡辺美里

青い鳥青い鳥
渡辺美里 有賀啓雄 高橋利光

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01. 青い鳥 02. おねがい太陽 〜夏のキセキ〜 (Live version)

 渡辺美里のシングル、「青い鳥」。
 作曲は、美里さんへの楽曲提供は初めてとなる川村結花さん。
 おなじみになってしまった野暮ったげなアレンジは、有賀啓雄さんによるものです。

 アップテンポながら憂いのあるメロディをもつ本作は、どこか切なげな雰囲気でなかなかよさげ。
 しかしながら、シングルとしては地味かな、とも感じました。

  また、カップリングには、この夏、山中湖で開催されたライブから、そのテーマ曲でもあった「おねがい太陽〜」の音源を収録しています。
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2006年08月09日

おねがい太陽 〜夏のキセキ〜/渡辺美里

おねがい太陽 ~夏のキセキ~おねがい太陽 ~夏のキセキ~
渡辺美里 高橋利光 George David Weiss

ERJ 2006-06-21
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01. おねがい太陽 〜夏のキセキ〜 02. WHAT A WONDERFUL WORLD

 渡辺美里のシングル「おねがい太陽 〜夏のキセキ〜」。
 夏のイメージも強い彼女ですが、夏を歌ったシングルは、「夏灼きたまご」 (2001) 以来、約5年ぶり。

 この曲は、7月22日に山梨県の山中湖で行われたライブ「美里祭り2006! in 山中湖 〜初富士・美里・夏が来た!〜」のテーマソング。
 自身のライブに、公にテーマ曲を設けるのは異例とも思われるのですが、西武スタジアム、西武ドームで20年にわたって行われてきたライブに昨年、幕を下ろした彼女が新天地で行うライブだけに、力を入れている、ということでしょうか。

 さて本作は、夏らしくカラっとしたさわやかさを持つ、アップテンポな楽曲。
 詞には、新たな一歩を踏みだそうとする彼女の気持ちが見え隠れしています。
 ただ、ボーカルはやや落ち着きすぎていて抑揚に欠ける感もあり、とりわけサビでぐっと盛り上がらないのは惜しい。
 ぼくは山中湖でのライブに参加させてもらったのですが、もちろん会場で聴けば彼女の気持ちが歌にのってぐいぐい伝わってくるようで、ずいぶんと印象は変わりましたけれど。

 カップリングの「WHAT A WONDERFUL WORLD」は、洋楽のカバー。
 ソニーのテレビ「ブラビア」のCMソングであります。
 こちらにも夏っぽい曲を入れてもらえたらもっと、今年の夏に賭ける彼女の意気込みとかを表した作品になりえたのに、と考えるのは、ぜいたくでしょうか。
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2006年01月09日

Sing and Roses 〜歌とバラの日々〜/渡辺美里

Sing and RosesSing and Roses
渡辺美里 大江千里 有賀啓雄

ERJ 2005-11-23
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01. メロディ 02. トマト 03. Kiss from a rose 04. Oh! Hardest night 05. Precious Love 06. Live for today ! 〜あなたと生きてゆく〜 07. 恋愛とコーヒーと。 08. MUSIC FLOWER 09. あなたの目 あなたの手 10. No Side 11. 夢のあいだ

 数々のデビュー20周年記念事業を終え、シングル「トマト / No Side」で新たな一歩を踏み出した渡辺美里がリリースしたニューアルバム。前作『Blue Butterfly』 (2004) から1年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバムということになりますが、「心機一転」といった風合いが強く、前作との比較とかは意味がないような気もします。
 そんな本作は、パッケージからして気合いが入っていて、オリジナルアルバムではひさびさの、特殊パッケージ仕様。スリーブケースに入っているだけだけれど、じゅうぶん本作に賭ける気持ちは伝わってきます。
 作家陣にもまた気合いが入っており、槇原敬之、GLAYのTAKUROが初めて彼女に楽曲を提供しており、そのほかにも大江千里、木根尚登、コブクロの小渕健太郎、オセロケッツの森山公一が参加し、有賀啓雄は3曲、渡辺美里自身による作曲は1曲に留まっていまして、クレジットを見るだけでもわくわくするような収録曲の充実っぷりであります。
 さて、アルバムを聴いてみますと、相変わらず野暮ったげな有賀さんによるアレンジがその曲の持つメロディの良さをスポイルしているのではとか思う場面がとくにしっとりとした曲においていくつかありはしたものの、ここ数作のアルバムに収録されてしまっていたちょっとこれはナシなんではって曲は見受けられませんでした。
 とりわけ、これまで彼女が発表してきたすべての曲と比較してもひけをとらないのではと感じたのが、木根尚登が曲を提供した「No Side」と、小渕健太郎が詞、曲ともに担当した「MUSIC FLOWER」。
 「No Side」についてはシングルをレビューしたときにちょっと書いているので省略しますが、「MUSIC FLOWER」は、ブラスを多用したゴージャスなアップチューンで、たたみかけるように言葉をメロディに乗せ、聴いているとぐいぐいと気分が高いトコロへと昇っていってしまい、たまらないのです。
 このアルバムにはほかにもなかなか聴かせる曲がいくつもあり、彼女の全盛期には残念ながらとても及ばないのですけれど、まだまだ走り続ける渡辺美里を表現するにふさわしい、充実した作品に仕上がっていました。
 あとは、この勢いを次作以降も維持できるかどうか、だと思います。
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2005年11月14日

トマト / No Side/渡辺美里

B000B9F2B2トマト/No Side(期間生産限定盤)
渡辺美里 槇原敬之 有賀啓夫

ERJ 2005-10-19
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01. トマト 02. No Side 03. 10 years (V20 Version)

 デビュー20周年を迎え、『うたの木 seasons』 (2004-2005) シリーズ4作のリリース、3枚組のベスト版『M・Renaissance 〜エム・ルネサンス〜』 (2005) の発表、そして最後の西武ドームでのコンサートといった記念事業を無事に成し遂げた渡辺美里がリリースした、まさに新たなる一歩となるニューシングルです。
 そんな記念すべき作品、A面の「トマト」は、美里さんへの楽曲提供は初めてとなる槇原敬之による作詞・作曲。
 一聴するとどうもつかみどころがなくて最初はありゃりゃと思うのですが、繰り返し聴いているうちにそのメロディがもつ暖かさに気づかされるのあたりは、実にマッキーの作品らしい。第一印象での食いつきがよいとは言えずシングルとしてはやや地味かなとも思いますが、聴き込むほどに味の出る良作です。
 美里さんの歌いっぷりは、彼の楽曲を歌うのが初めてだからか、ややしっくりこないところも正直なところあるのですが、きっとマッキーの作品を何曲か歌っていくうちにもっと馴染んでくるはず。なので、マッキーさんには、これで終わりにしないでまた彼女に楽曲を提供していただきたいな、と思うのでした。
 あと、アレンジは有賀啓雄によるものなのですが、こちらもマッキーにやっていただけたら・・・とも思うのでした。だって、例によって野暮ったいんですよねぇ。

 そしてカップリングの「No Side」は、木根尚登さんによる楽曲。詞は美里さん。
 アコギ1本をバックに歌い上げられるこの楽曲、どこか懐かしげであたたかみのあるフォーキーなメロディが実に秀逸で、ぐぐっと胸にしみます。ここ数年で彼女が発表してきた楽曲の中でも、名曲の類に入るものでありましょう。

 本作は、11月にリリースされるニューアルバムの先行シングルでもあるわけですが、そのアルバムを期待させるにじゅうぶんな作品になっておりました。
posted by BONGO at 19:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 渡辺美里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月23日

■ M・Renaissance〜エム・ルネサンス〜/渡辺美里

B0009J8GFIM・Renaissance~エム・ルネサンス~
渡辺美里

ERJ 2005-07-13
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Song with you [Disc 1]
01. 10 years 02. My Revolution 03. GROWIN' UP 04. I'm Free 05. Teenage Walk 06. さくらの花の咲くころに 07. きみに会えて 08. BELIEVE 09. いつか きっと 10. 悲しいね 11. eyes 12. JUMP 13. サンキュ 14. 恋したっていいじゃない 15. Lovin' you 16. My Love Your Love (たったひとりしかいない あなたへ)
Summer with you [Disc 2]
01. 夏が来た! 02. 夏の歌 03. ラブ ゴ−ゴ−!! 04. サマータイム ブルース 05. みんないた夏 06. 一瞬の夏 07. 彼女の彼 08. 遅れてきた夏休み 09. 君はクロール 10. ソレイユ 11. 熱いふたり 12. 夏灼きたまご 13. 真夏のサンタクロース 14. センチメンタル カンガルー 15. 太陽は知っている 16. すき (Apricot Mix)
Love with you [Disc 3]
01. 悲しいボ−イフレンド 02. 跳べ模型ヒコ−キ 03. 素顔 04. 彼女 05. 小指 06. 37.2℃ (夢みるように うたいたい) 07. ONE MORE KISS 08. キャッチボール 09. I wish 10. 悲しいくちづけ 11. amagumo 12. 男の子のように 13. バースデイ 14. Breath 15. 風になれたら

 今年デビュー20周年を迎えた渡辺美里がリリースした3枚組のベストアルバムです。
 彼女はこれまでも、デビュー10周年で『She loves you』 (1995)、15周年で『Sweet 15th Diamond』 (2000)、あとちょっと毛色は違うけれど、エピックレーベルの25周年を記念したコンピレーションアルバム『THE LEGEND MISATO WATANABE GOLDEN 80's COLLECTION』 (2003)と、一区切りつくごとにベストアルバムを発表しており、本作は4枚目のベストアルバムということになります(なお、セルフカバーアルバム『HELLO LOVERS』 (1992) は、オフィシャルサイトによればベスト盤扱いではないようです)。
 さて、そんな本作では、オフィシャルサイトでファンからリクエストを募り、その結果を収録曲に反映する、という試みがなされております。
 この手法自体は他のアーティストでも最近よく見られ、「リクエスト・ベスト」なんて呼ばれたりもしますが、この作品にあっては、リクエストの結果は参考にするけれど、最終的に決定するのは渡辺美里自身。
 とりあえずリクエストの上位20曲(※)についてはすべて収録されているようですが、その他については、どこまでリクエストを反映していて、あるいはどこまで渡辺美里の意思を反映しているのかが極めて不透明になってしまってます。
 作品としてのバランスとかを考慮するには、単純にリクエストの上位曲だけを収録するよりも、取りまとめる側の手が入った方がよいとは思うのだけれど、それぞれの曲がリクエストの何位だったのかが示されているわけではないので(ご自分の曲に順位をつけるなんてことは彼女はしないのでしょうけれど)、収録曲を見ているともやもやっとした気持ちにならざるを得ません。正直なところ、なんでこの曲が入ってるの?ってのもなきにしもあらずなもので。
 そして、公表されたリクエスト上位20曲のうち「I'm Free」、「きみに会えて」、「サンキュ」を除く17曲が過去のベストアルバムに収録済みというあたりも、結果的にではありますが、せっかくリクエストを募ったからこそ収録されたって曲がごく少なく、ちょっと残念であります。個人的には、唯一彼女のシングルA面の曲で音源を持っていなかったデビュー曲「I'm Free」 (1985) が初めてアルバムに収録されたのでよかったのですけれど。
 しかし、収録されている曲に注目すべき点はあまりないにしても、本作においては、リクエスト上位曲で占められた「Song with you」、文字どおり夏に関する曲ばかりを収録した「Summer with you」、隠れた名曲を収録したと言っておきましょう「Love with you」と、各ディスクごとにテーマを掲げて曲を割り振っているので、3枚組であっても散漫な印象を受けずに聞き続けることができて、そのへんはよさげな点に思えました。
 おかげで収録されなかった彼女の代表的な曲なんてのもあるんでしょうが、そういった曲は当然に過去のベストで収録済みでしょうから、今回のような構成もアリなのではないでしょうか。とくに「Summer with you」は、晴れた日に表で聴くと、かなり爽快な聴き心地を体感できますよ。

※ オフィシャルサイトにおいて2005年6月4日付けで発表されたリクエスト上位20曲(50音順)
○いつかきっと ○悲しいね ○きみに会えて ○恋したっていいじゃない ○さくらの花の咲くころに ○サマータイムブルース ○サンキュ ○すき ○夏が来た! ○BELIEVE ○eyes ○GROWIN' UP ○I'm Free ○I wish ○JUMP ○Lovin’ You ○My Love Your Love ○My Revolution ○Teenage Walk ○10 Years
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2005年02月12日

■ うたの木 seasons “冬”/渡辺美里

うたの木 seasons“冬”
渡辺美里

ERJ 2004-11-17
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01. 冬景色 02. メドレー (たき火〜ペチカ〜お正月) 03. BELIEVE seasons "冬" ver. 04. きよしこの夜 05. 冬の星座

 「うたの木」と言えば、ジャンルを問わず後に伝えていきたいステキな「うた」をカバー(セルフカバーを含む)してお届けするシリーズでありますが、その新しい試みが、「うたの木 seasons」であります。このミニアルバム「冬」を筆頭に、季節ごとにリリースしてゆくのだそうな。
 さて、本作でお届けされた楽曲を見てみますと、童謡めいたもが大半を占めており、実際に聴きましても、正直ちょっと、胸のあたりがこそばゆい感じが、どうしてもしてしいますよ。ごめんなさい。
 アレンジが、オーソドックスなものあり、打ち込みだけのものあり、アカペラあり、管楽器をさりげなくフィーチャーしたものありと、なにげに多彩で飽きさせないのは、よさげと思いますけれども。妙に仰々しくなってないのもまた、よさげと思いますけれども。でもねぇ。
 そんな中にあって、聴きどころはやはり、「BELIEVE」 (1986) のセルフカバー、でしょうか。少々野暮ったげではありますが、アコースティックにまとめられたアレンジは暖かみがあり、コレはコレでアリかな、と思わせるもの。ちなみにパーカッショニストの三沢またろう氏よるアレンジです。
 すでに発表されている次作「春」の選曲を見ますと、今度は「さくらの花の咲くころに」 (1988) と「卒業」 (1991) をセルフカバーするようで、やはりファンとしてはどうしても、これらのセルフカバー目当てで、購入し続けてしまいそうですよ。
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2004年07月25日

■ Blue Butterfly/渡辺美里


Blue Butterfly(CCCD)
渡辺美里

発売日 2004/07/14
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■ Epic Records ■ 2004.7.14 ■ ESCL 2562

01. ミッドナイト パフェ  02. Blue Butterfly  03. 茉莉花 〜ジャスミン〜  04. amagumo  05. 蝶のように 花のように 〜You are the only one!〜  06. Smile  07. Do Da Dance 〜オンタイムではじまるよ〜  08. 十の秘密  09. Heart of Gold  10. 悲しいくちづけ

 ここのところ、1年に1枚アルバムをリリースされている渡辺美里さんが、今年の夏もアルバムを発表されました。
 気になる作曲家陣は、染谷俊、森山公一が2曲ずつ、有賀啓雄が6曲。そしてアレンジは、すべて有賀啓雄の手によるもの。・・・と、ずいぶん閉鎖的。もともと有賀さんの曲を多めで、っていう方針だったのか、結果的にこうなっちゃったのかは分からないけれど。
 アルバムを聴いてみると、有賀さんらしいソツのないメロディで、捨て曲はない。染谷さん、森山さんによる楽曲も同様。突出したデキのものはないけれど、全体的なレベルはなかなか高め。繰り返し聴きたくなる良盤です。
 ただ、ちょっともったいなかったのがアレンジで、前作『ORANGE』 (2003) のときも実は感じていたのだけれど、どうにも野暮ったいのです。キレがないというか爽快さに欠けるというか。
 参加しているミュージシャンは、なかなかのメンツだし、楽曲自体もよい仕上がりなだけに、よけいに残念に思われてしまうのです。
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2003年08月13日

■ Orange/渡辺美里

Orange
渡辺美里

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2003-08-06
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■ Epic Records ■ 2003.08.06 ■ ESCL-2422

01. Orange 〜What's the vibe?〜  02. マボロシノ ツバサ  03. 小指  04. ジグザグ  05. 真夜中すぎの月  06. グロリア  07. Funky kitchen 〜スローフードのすすめ〜  08. 天使がいるのを知っているかい  09. ONE MORE KISS  10. 7 colours

 ここ数年売り上げの方はアレな美里さんですが、前作『ソレイユ』 (2002) からオリジナルとしては1年ぶりとなるアルバムをリリースされました。
 ここのところリリースが2年おきだったから、ファンとしてはうれしいかぎり。
 彼女のアルバムで気になるのは参加している作家陣なんですが、今回はプロデューサー(美里さんと共同)の有賀啓雄が4曲、森山公一(オセロケッツ)が2曲と大江千里、中西圭三、石川よしひろが各1曲を提供。そして、美里さん作曲が1曲。
 森山さん、千ちゃんの曲は作詞も彼ら自身が担当。中西さん、石川さんが彼女に曲を提供するのは初めて。有賀さんの曲が多いのは、もしかして曲が足りないのかな、という印象を受けなくもないですが。
 作詞をまったく他の人に委ねるのも、全10曲っていうコンパクトなつくりも、前作あたりからの傾向を今作も踏襲した感じ。ぼくが聴いてみた印象も、やはり前作と同様で、佳曲揃いな1枚だな、という感じ。
 有賀さんの曲をまとめて聴くのは初めてだけれど、聴きやすいメロディーを書くし、シングルとしてはやたら地味な「小指」を作った森山さんも、「7 colours」ではアルバムのラストを飾るにふさわしいポップなメロディーを、中西さんは彼らしいミディアムチューンを、石川さんはきれいなバラードを提供しています。で、美里さんが作った曲は、アルバムの中に1曲くらいがちょうどいいのかな、と。
 ただ、どうなんでしょう。聴きやすい曲が揃ってるとは思うんだけど、ちょっとインパクトに欠けるかなぁ、というのが正直なところ。ファンとしては満足できなくはない完成度だけれど、ファン以外の人にも聴いてほしい!といえるかといえば、それは・・・。むぅ。
 あと、千ちゃんの曲は、彼が今まで彼女に提供してきた曲とはけっこう違った感じです。これまた・・むぅ。
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2003年07月10日

■ BIG WAVE/渡辺美里

BIG WAVE
渡辺美里

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1993-07-21
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■ Epic Records ■ 1991.07.21 ■ ESCB-1400

01. ブランニューヘブン  02. Overture  03. ジャングル チャイルド  04. BIG WAVEやってきた  05. Nude  06. I WILL BE ALRIGHT  07. いつかきっと  08. 若きモンスターの逆襲  09. みんないた夏  10. さえない20代  11. はじめて  12. 素直に泣ける日笑える日 (Re-Mix)  13. Audrey

 梅雨です。いやな季節ですネ。すごく夏の青空を待ちわびちゃいます。
 そんな、待ちわびられちゃう夏の青空のもと聴きたいのが、このアルバムです。
 サウンドプロデュースに初めて小林武史を迎えた効果はすごく大きくて、彼女の新たな魅力を引き出したというか、どこか今までとは違うところへ飛び出した感のあるアルバムに仕上がっています。
 「BIG WAVEやってきた」をはじめ、岡村靖幸曲が4曲収録されていて、わりと泥臭くなりがち(それはそれで、いいんだけど)かと思ったら、それらの曲でさえ、カラっと、軽快に仕上がっているのはさすが。ものすごく心地よい耳触りです。
 夏の歌いっぱいだし(冬の歌「いつか きっと」が浮いちゃうくらい?)、このアルバム聴いてたら、外に飛び出したくなっちゃうヨ。きっと。
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