2008年02月07日

旅立ちの唄/Mr. Children

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旅立ちの唄旅立ちの唄
Mr.Children Kazutoshi Sakurai

トイズファクトリー 2007-10-31
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01. 旅立ちの唄 02. 羊、吠える 03. いつでも微笑みを from HOME TOUR 2007.06.15 NAGOYA

 昨年3月にリリースされたアルバム、『 HOME 』以来、初めてとなる新曲、「旅立ちの唄」。
 ストリングスなどでデコレートされ、シングルらしい華のあるメロディを持つスローな楽曲で、とくに彼らの場合は壮大に仕上がりがちなところ、なぜなどこか素朴な聴き心地の一曲。
 桜井さんのやさしげな歌いっぷりがそうさせるのかと思われるのだけれど、聴いているこちらもやさしくあたたかな気持ちになれます。
 実は、一聴したときのインパクトはそれほどでもなかったのですが、聴き込むうちにグッとくるようになってしまう、スルメ的な味わいの良曲でありました。
 そういえば『HOME』を聴いたときも、同じような印象を持ったものでした。

 2曲目の「羊、吠える」は、ちょっとトゲトゲしさのある楽曲。
 彼らのカップリング曲は、シングルのリードトラックやアルバム曲の多くとは異なる、カップリングならではの気怠さがあって、この曲もそのへんの色がないわけではないけれど、トゲトゲしさのほうが目立ってしまっていて、ぼくには聴き心地があまりよくなく、ややアレでありました。

 3曲目はライブ音源。曲はアルバム、『 IT'S A WONDERFUL WORLD 』 (2002) に収録の、「いつでも微笑みを」。
 かつて限定生産のライブアルバム、『1/42』 (1999) を発表したことはあるものの、それ以外では、これまでCD化されたライブ音源は、シングル、「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」 (1995) のカップリングとして収録された「フラジャイル」のみ。
 ゆえにレアであり、またちょっとですがオリジナルとはちがった展開も見られますので、これは持っておきたいところかと。

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2007年06月30日

B-SIDE/Mr. Children

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B-SIDEB-SIDE
Mr.Children 桜井和寿

トイズファクトリー 2007-05-10
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DISC 1
01. 君の事以外は何も考えられない 02. my confidence song 03. 雨のち晴れ Remix Version 04. フラジャイル 05. また会えるかな 06. Love is Blindness 07. 旅人 08. デルモ 09. 独り言 10. Heavenly kiss
DISC 2
01. 1999 年、夏、沖縄 02. 花 03. さよなら2001年 04. I'm sorry 05. 妄想満月 06. こんな風にひどく蒸し暑い日 07. ほころび 08. my sweet heart 09. ひびき 10. くるみ -for the Film- 幸福な食卓

 Mr. Childrenのアルバム、『B-SIDE』。
 本作はタイトルのとおり、アルバム未収録であったシングルのカップリングををリリース順に収録した作品。

 唯一クレジットされていないあのシングルのカップリング2曲も、密かにちゃんと入っています。
 一方で、「四次元 Four Dimensions」 (2005) の4曲目に入っていた「ヨーイドン」は、おそらくカップリング扱いではない、という理由から収録されていないのは、事実上はカップリングであるだけに残念なところ。
 さらには、コンセプトからはまったく外れてしまうけれど、本作のレアトラック集的な一面を考えると、元は一緒でもアルバムに収録されているのとはまったく違う曲になっている「I'LL BE」 (1999) にも光を当てたいとか、桑田佳祐 & Mr.Children名義でリリースした「奇跡の地球」 (1995) も、桑田佳祐のベスト盤には入っているんだから彼らのアルバムに入れてあげてもよいのではとかも考えてみたり。

 と、ここまできてレアトラック集的なアイテムになりきれていないのはもどかしいところであり、それでいてカップリング集なのでアルバムとしての統一感もなく、やはりアイテム的な位置づけの作品になってしまうわけなのですが、本作は「カップリング集」であることに意味があるようです。

 なんでも本作の企画は3月にリリースされた、派手さはないけれどどことなく等身大で、それゆえに気持ちよい聴き心地に仕上がったアルバム、『HOME』の制作中に持ち上がり、同作のコンセプトにも近い、素の彼らを反映した曲の多いカップリング曲を集めて、デビュー15周年の記念すべき日に発表するに至ったのだとか。

 そんな背景を前提として『HOME』と聴き比べてみると、やはり地味ではありますが、彼らの意図はちょっと伝わってくるような、気がしますか。


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2007年06月12日

HOME/Mr. Children

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HOME(通常盤)HOME(通常盤)
Mr.Children Kazutoshi Sakurai

トイズファクトリー 2007-03-14
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01. 叫び 祈り 02. Wake me up! 03. 彩り 04. 箒星 05. Another Story 06. PIANO MAN 07. もっと 08. やわらかい風 09. フェイク 10. ポケット カスタネット 11. SUNRISE 12. しるし 13. 通り雨 14. あんまり覚えてないや

 Mr. Childrenが前作『I ♥ U』 (2005) 以来、約1年半ぶりにリリースしたアルバム、『HOME』。
 前作は正直なところあまりにザックリとした切り口で、楽曲自体もぼくにはちょっとピンとくるものが少なかったのですが、それ以降に発表された3枚のシングルはどれもある意味ではポップで、またバンドであることを意識させないくらいゴージャスな音づくりはぼく好みのものばかりでしたので、その流れをくんでいるであろう本作には、期待しておりました。

 ところが、音自体はどちらかといえば『シフクノオト』 (2004) や『IT'S A WONDERFUL WORLD』 (2002) に近い、ポップよりなつくりではあったものの、メロディは素直すぎるからか、イマイチしっくりこない・・・というのが、一聴したときの感想でした。
 彼らのアルバムはこれまで、一聴したときからそこかしこに散りばめられた名曲たちにドキドキしっぱなしだったので、もしかしたら本作もぼく好みではないのかも、と落胆しかけたのです。

 でも、せっかくなので何度か繰り返し聴いているうち、評価は一変。
 最初、なにがしっくりこなかったのか、わからなくなってしまいました。
 前作のように尖ったところはなく、全体的に実に素直で穏やかさのあるメロディはどこか優しげ。
 拳を突き上げるような盛り上がりはないですが、力を抜いて口ずさみたくなる楽曲であふれています。
 今までは必ずどこかにドロドロした部分が見え隠れしていましたが、本作では「フェイク」にそれがかいま見えるものの、そこはむしろこのアルバムでは唯一、浮いているように感じられる部分でもあり、彼らのアルバムを聴いてこんなに穏やかな気持ちになるのは初めて。
 今までも、彼らの楽曲で同様の佇まいを持つものはあったけれど、ここまで自然な穏やかさ、優しさを醸すものは見当たらないかと。

 じわりじわりと心に染み入るこの聴き心地は、彼らの作品では初めてでとまどいましたが、これは決して「聴き慣れた」のではなく、今ではもっとも好きな作品のひとつとなりました。
 機会があればぜひ、何度も繰り返して聴いていただきたいです。


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2007年03月24日

フェイク/Mr. Children

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フェイクフェイク
Mr.Children Kazutoshi Sakurai

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01. フェイク

 Mr. Childrenのシングル、「フェイク」。
 1曲入り、500円でのリリースであります。なお40万枚の限定盤でもあります。

 映画「どろろ」の主題歌として書き下ろされたこのシングル、ここ数作つづいたポップス寄りの作風から一転、ひさびさにドロドロした気配を漂わせています。
 彼らのシングルでいえば、「ニシエヒガシエ」 (1998) に近いかも。

 キーも低めでややルーズに進行するこの曲は、サウンドは攻撃的ながら、激しくアガるというよりも、ずるずると身をくねらせながら聴きたくなる雰囲気。
 がつんとしてやられる感じではないけれどなにげにけっこう気持ちよく、悪くないです。

 ちなみに限定盤といいながらアルバム、『HOME』 (2007) に収録されておりますが、シングルは曲が終わったあとにちょこっとおまけのついたバージョンになっております。


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2007年03月06日

しるし/Mr. Children

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しるししるし
Mr.Children 桜井和寿 小林武史

トイズファクトリー 2006-11-15
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01. しるし 02. ひびき 03. くるみ -for the Film- 幸福な食卓

 Mr. Childrenのシングル、「しるし」。
 シングルでは久々に聴く、本格的なバラード。

 ピアノとストリングスを中心としたアレンジと、素直なメロディ。
 王道的なつくりでありまた7分余に及ぶ大作でもありながら、冗長に感じさせるどころかあっという間に聴き終えてしまうかのような感覚。
 桜井さんの天才的なセンスをまざまざと見せつけられます。
 心を打つメロディ、ボーカル、アレンジ、聴き終えたあとは、打ちのめされたかのような気持ちにすらなります。

 ぼくにとっては、彼らの音楽を本格的に聴き始めるきっかけになった「Tomorrow never knows」 (1994) にも匹敵する、名曲でありました。

 また「ひびき」は、「しるし」で感動的に打ちのめされてしまった気持ちを和らげるかのように軽やかな気配の、彼らのカップリングらしい楽曲。

 「しるし」は、シングル「掌 / くるみ」 (2003)、アルバム『シフクノオト』 (2004) に収録された楽曲の別バージョン。
 どちらかといえばオーソドックスなアレンジのオリジナルもよかったですが、ストリングスをからめながらもほぼピアノ1本をバックに歌い上げるこのバージョンも、悪くないです。


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2006年08月30日

箒星/Mr. Children

箒星 (初回限定盤)(DVD付)箒星 (初回限定盤)(DVD付)
Mr.Children KAZUTOSHI SAKURAI

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01. 箒星 02. ほころび 03. my sweet heart

 Mr. Childrenのニューシングル、「箒星」。
 昨年9月にリリースされたアルバム、『I ♥ U』のざっくりとしたロックな趣とは異なり、いかにも彼らの、あるいは小林武史さんが手がけるシングルらしい、猛烈にポップで爽快な仕上がり。
 全編にわたってメロディ、アレンジともまったく隙のないポップスっぷりで、それでいてわざとらしかったりあざとかったりするところがなく、楽曲全体がきわめて自然にまとまっていて、とてもレベルが高いです。ここまでポップな方向に振った楽曲は、なにげにひさしぶりなのでは。
 メンバーの顔が見えにくいアレンジなのは、強いて言えば残念なところではありますが、桜井さん、小林さんの天才肌っぷりを見せつけられる作品でありました。

 カップリングには、ほどよく力の抜けた2曲収録。
 「ほころび」は、淡々とした歌い方がよけいに切なさを誘う、ミドルテンポな楽曲。
 「my sweet heart」は、ほどよくだらけたボーカルとアレンジで、ゆるゆるとした気分で聴けます。
 どちらもカップリング的な佳曲でありました。
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2005年10月24日

I ♥ U/Mr. Children

B000AOGRXUI LOVE U
Mr.Children Kazutoshi Sakurai Takeshi Kobayashi

トイズファクトリー 2005-09-21
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01. Worlds end 02. Monster 03. 未来 04. 僕らの音 05. and I love you 06. 靴ひも 07. CANDY 08. ランニングハイ 09. Sign 10. Door 11. 跳べ 
12. 隔たり 13. 潜水

 Mr. Childrenのニューアルバム。
 前作『シフクノオト』 (2004) を今でもたまに聴いているのでそんなに待たされた感じはしなかったのですが、アルバムのリリースはなにげに1年5ヶ月ぶり。
 そんな本作は、基本的にポップで暖かい雰囲気であった『シフクノオト』や前々作である『IT'S A WONDERFUL WORLD』 (2002) と比較すると、どこかピンと張りつめたものを感じる作品になっています。
 ざっくりと尖ったアレンジや敢えて荒削りに歌い上げられた楽曲が多く見られ、実はスローな曲が多いにもかかわらず、は激しい高ぶりを感じるアルバムだな、との印象を持ちました。
 しかし、そんな作風の変化はこれまでも何度か経験してきたし、ぼくとしてはむしろ歓迎したい意向なのですが、それはさておき、このアルバムには致命的にいかんともしがたい点がありました。
 あまりハッキリと言い切ってしまうのもアレですが、このアルバムを何度繰り返し聴いてみても、アルバム曲に名曲を見いだせないのです。
 「僕らの音」や「CANDY」なんかはそこそこによい曲とは思うのですが、一般的な楽曲として聴けば相当なレベルであったとしても、Mr. Childrenの楽曲としては、まったくもって名曲の域には届いてはおりません。
 名曲なんてそうそう生まれるもんではないけれど、彼らは当然のように生み出してきたわけで、猛烈に期待していただけに、猛烈に残念でならないです。
posted by BONGO at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | Mr. Children | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年07月23日

■ 四次元 Four Dimensions/Mr. Children

B0009F48YU四次元 Four Dimensions
Mr.Children 桜井和寿 小林武史

トイズファクトリー 2005-06-29
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01. 未来 02. and I love you 03. ランニングハイ 04. ヨーイドン 

 前作「Sign」 (2004) 以来、約1年ぶりとなるニューシングル。
 収録されている4曲すべてがタイアップ付きという、ある意味ゴージャスな1枚になっております。

 1曲目の「未来」は、ポカリスエットのCM曲としてテレビでも大量に流れておりますけれども、本作をリードするにふさわしいポップな楽曲。
 とはいっても、ただポップなだけではなく、とくにさサビ以外の部分においてほどよくアクの強いメロディが織り交ぜられており、そのあたりがこの曲を印象深いものにしております。
 たとえば「口笛」 (2000) とかのころは、どことなく桜井さんの書くポップスにわざとらしさを感じたものでしたが、とりわけ「Any」 (2002) あたりからかな、バランスのとれた曲を出してくるなぁ。

 続く「and I love you」は、日清カップヌードルのCM曲としてこちらも大量に流れておりますが、ファルセットでもって歌い上げるサビが特徴的なバラード。
 全体的に高めのキーで推移したあげくにサビの終盤ではファルセットでもって高らかに歌い上げるその展開は、個人的にはやや落ち着きにかけるように思われるのですが、あるいは、えーと、カラオケとかで歌いにくそうなのですが、一方で軽やかなサビの出だしのメロディと、がつんと力強いCメロの歌いっぷりは秀逸でもあります。

 3曲目の「ランニングハイ」は、映画「フライ、ダディ、フライ」の主題歌。
 実はかなりポップなメロディに、敢えて荒削りな、そして力の抜けたボーカルとアレンジを乗せているのがおもしろげ。
 なにげにかなり気に入っています。

 そして最後に収録されている「ヨーイドン」は、彼らのキャリアにおいて初めての試みとなる、子供向け番組のためにつくられた曲。フジテレビキッズ教育番組のテーマソングになっております。
 アレンジは音数少な目に仕上げられ、ボーカルも決して力まず、やさしく語りかけるような歌い方は子供向けならではでしょうか。
 ちょっと優等生っぽくて、もちろん彼ららしさは健在なんだけれど、ちょっと物足りなく思われたりもいたしました。

 全体的にこの作品を見てみると、通常のシングルに当てはめれば、タイアップの大きさとかを考慮しても、1、2曲目がA面、3、4曲目がB面的な取扱いになるのでしょうか。
 とすると、たとえば2曲ずつ2枚のシングルに分けてリリースすることも可能であったわけで、それらが1枚のシングルにぎゅっと詰め込まれている本作は、かなり贅沢な作品と言えましょう。
posted by BONGO at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | Mr. Children | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年06月13日

■ Sign/Mr. Children


Sign
Mr.Children

発売日 2004/05/26
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01.Sign  02.妄想満月  03.こんな風にひどく蒸し暑い日

 4月にアルバム『シフクノオト』を発表してから2ヶ月弱、Mr. Childrenのみなさんが、早くもブランニューなシングルをリリースされました。
 アルバムをリリースしたあと、間をおかずにそのアルバムには収録されていない楽曲を収めたシングルを出すのって、一昨年の『IT'S A WONDERFUL WORLD』→「Any」の流れと一緒ですか。商売上手だなぁほんとにもう。
 それはともかく、表題曲「Sign」は、ものすごく素直な、無理のないメロディラインをもつミディアム・バラード。
 素直な曲って、時として心に何も残らないありきたりな曲、になりがちなわけですが、この曲の場合には、もちろん決してそんなことはなく、メロディは桜井和寿が今まで描いてきた中でもかなり秀逸なポップスに仕上がっていると思われるし、さらにそれが、日常の中で見出される幸せを暖かく表現した言葉と、小林武史らしいブラスやストリングスが惜しげなく投入されたアレンジと相まったときにはもう、かなりアがってしまって、これは名曲です、と言い切りたくなるくらい。
 一方、カップリングとして収められている2曲もまた、アルバム未収録。
 ジャジーなアレンジが彼らとしたら珍しい「妄想満月」は、たぶん「星になれたら」(アルバム『KIND OF LOVE』 (1992) に収録)以来、約12年ぶりに作曲を桜井和寿と寺岡呼人とで共作した楽曲。ポジティブな「星になれたら」とは対照的な、奥田民生的な、と言ったらわかりやすいかもしれないだらけた味わいがおもしろい。
 そして、「こんな風にひどく蒸し暑い日」ですが、こっちもだらーっとした佇まい。それはたぶん蒸し暑いからだと思われますが、なのにアレンジは敢えて安っぽげな打ち込みを随所に効かせてるあたりがむしろイカした、ダンサブルな佳曲。
 収録されている3曲すべての毛色が違うので、ミニアルバム的な楽しみ方もできましょう。
 もちろんクオリティは、高いです。
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2004年05月20日

■ シフクノオト/Mr. Children


シフクノオト
Mr.Children

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■ TOY'S FACTORY ■ 2004.04.07 ■ TFCC-86161

01. 言わせてみてぇもんだ  02. PADDLE  03. 掌  04. くるみ  05. 花言葉  06. Pink〜奇妙な夢  07. 血の管  08. 空風の帰り道  09. Any  10. 天頂バス  11. タガタメ  12. HERO

 前作『IT'S A WONDERFUL WORLD』 (2002) から2年ぶり、オリジナルとしては10枚目のアルバムです。
 前作の流れをくむ、ひたすら「よい音楽」を追い求めたように思われる、強力なポップス集に仕上がっています。
 このアルバムをリードするのは、どうしても、シングルとしてリリースされた「Any」、「HERO」、「掌 / くるみ」、あるいはNTT ドコモのCM曲「PADDLE」とか、かつてラジオでのみ流れていた「タガタメ」あたりの、耳馴染みがある、だけでは片づけられない、楽曲の持つ力が前面に押し出された曲になるわけですが、力の強い楽曲が多く収録されたアルバムは、そのぶん、全体的に見ると、とっちらかった印象になりがちです。
 しかしながら、本作の場合、その他の収録曲が、軽やかに切なげにときとして妖しげに存在することが、アルバムにメリハリを与えていて、全体を見事にまとめあげております。
 このへんが、このアルバムを、特定の曲ではなく、全体を何度も繰り返し聴きたくなる名盤たらしめているのかな、という気がします。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Mr. Children | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2003年11月26日

■ 掌 / くるみ/Mr. Children


掌 / くるみ
Mr.Children

発売日 2003/11/19
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■ TOY'S FACTORY ■ 2003.11.19 ■ TFCC-89089

01. 掌  02. くるみ

 昨年12月の「HERO」以来、およそ11ヶ月ぶりにMr. Childrenの新譜がリリースされました。以外にも彼らにとって初めての両A面となるシングルです。

 「掌」は、どことなく混沌としたメロディーとアレンジ、それとアグレッシブな中にも憂いのあるボーカルが印象的。
 音のひとつひとつ、言葉のひとつひとつが胸にざっくりと突き刺さって、体の中で膨らんでゆくのは、すごく痛いんだけど、この痛さがぼくは好きだったりします。
 ここのところ、どちらかといえば初期の彼らを思わせるようなさわやかな楽曲が多かったから、このテのドロドロっとしたのはひさびさです。

 一方、「くるみ」は、「口笛」 (2000) を思わせるさわやかなメロディーと、それに見合った軽快なアレンジの楽曲。
 詩の内容は決してハッピーなものではないけれど、別れを乗り越えて新しい一歩を踏み出そうとする力強さがそこかしこに感じられます。希望と失望、出会いと別れが絶妙のバランスで表現されているのも、この曲を趣深いものにしているのかな。
 両A面とはいえ、順序からすれば2曲目に位置してはいますが、この曲が1曲目でもまったく違和感はないくらいの完成度だと思います。

 なお、このCDにはエンハンスドCD仕様になっていて、これら両楽曲のプロモーションビデオをPCで見ることができます。なかなかおもしろいつくりになっているので、たまにはPCにこのCDをセットしてご覧になるのもまたよろしいかと思います。
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2003年05月21日

■ IT'S A WONDERFUL WORLD/Mr. Children

It’s a wonderful world
Mr.Children

トイズファクトリー
2002-05-10
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■ TOY'S FACTORY ■ 2002.05.10 ■ TFCC-86106

01. overture  02. 蘇生  03. Dear wondeful world  04. one two three  05. 渇いたkiss  06. youthful days  07. ファスナー  08. Bird Cage  09. LOVEはじめました  10. UFO  11. Drawing  12. 君が好き  13. いつでも微笑みを  14. 優しい歌 15. it's a wonderful world

 ベスト盤を経てリリースされるアルバムは、初期のさわやかさとか『深海』〜『DISCOVERY』くらいまでのわりとドロドロした感じとか、前作『Q』のすっとんきょうな部分とかが混在しつつも全体としたらまとまり感のある、そんなアルバムです。 
 ほんと、アレンジが軽やかだからなのか、すごく聴きやすくて、突出した特徴はコレといってないんだけど、何度も聴いてしまいます。
 某缶コーヒーのCMソングだった「蘇生」、シングルカットされないかな。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | Mr. Children | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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