2007年11月17日

静寂の場所/大江千里

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静寂の場所静寂の場所
大江千里 村山達哉

Station Kids Records 2007-09-19
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01. 静寂の場所 02. PARADISE

 大江千里のシングル、「静寂の場所」。
 自身が主演された映画、「 WHITE MEXICO 」の挿入歌であるこのシングルは、歌モノとしてはアルバム、『 ゴーストライター 』 (2005) 以来、2年5ヶ月ぶりの作品。
 ちなみにシングルとしては、「 イコール 」 (2002) 以来、なんと5年ぶりのリリースになります。

 さてこの「静寂の場所」は、ストリングスとピアノだけで進行するバラード。
 荘厳ささえ感じさせるくらい重厚な雰囲気を持つ楽曲で、今までの彼の作品には見られなかった空気がここには流れています。
 ここまで重々しいととっつきにくくなることもままあることですが、メロディはしっかりと耳なじみのよいものになっているのは、さすがです。
 ボーカルも、キーが低めに抑えられているので、映画館で流れたときにファン以外の人がどう思われるかは別として、ぼくとしてはまったく問題ナシでありました。いい曲です。

 カップリングの「PARADISE」は一転して、ぽわぽわした打ち込み中心のアレンジが施された楽曲。
 2分半ほどの長さで、オマケめいたその佇まいはとてもカップリング的と感じるとともに、アルバム、『 ROOM 802 』 (1998) あたりを思い出しました。


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2007年06月30日

うんとこしょ どっこいしょ/大江千里

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うんとこしょ どっこいしょうんとこしょ どっこいしょ
大江千里

アニプレックス 2007-05-02
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01. ぐりとぐら 02. おおきなかぶ 03. はじめてのおつかい 04. うずらちゃんのかくれんぼ 05. そらいろのたね 06. めっきらもっきら どおんどん 07. サンタさんありがとう -ちいさなクリスマスのものがたり-

 大江千里のアルバム、『うんとこしょ どっこいしょ』。
 「ぐりとぐら」や「おおきなかぶ」、「そらいろのたね」などの絵本の世界を、千ちゃんが朗読と歌とピアノで再現した、ちょっと変わった作品。

 正直なところ、この企画について聞いたときはきっと痛々しい作品ができあがってしまうのだろうとか、ファンにあるまじきことを考えてしまったのですが、実際に聴いてみますと、なかなかどうして、楽しいアルバムに仕上がっていました。
 感情をたっぷり注ぎ込んだ千ちゃんの朗読、効果的かつメロディアスなピアノの旋律と歌。
 彼のピアニストとしての、そして表現者としての才能を、再認識させられます。
 大人はこの完成度にうなり、子どもは純粋に、この楽しげな雰囲気を喜ぶことでしょう。

 イメージとしては、かつて彼がリリースしたインストゥルメンタル・アルバム、『12ヶ月』 (2003) に近いようにも感じる本作、『12ヶ月』はちょっと物足りなさを感じていのだけれど、それに声が加わることで、ここまで興味深い作品になるとは。
 思いっきり感心しながら、聴き入ってしまいました。

 おそらく彼のファンの中にもこの作品を敬遠されている方がいらっしゃるかとは思いますが、一聴の価値アリ、です。


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2006年05月30日

Sloppy Joe III/大江千里

Sloppy JoeIIISloppy JoeIII
大江千里

Sony Music Direct 2006-04-19
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01. 未来乗車券 02. 今日はこんな感じ 03. DOG'S LIFE 04. サヴォタージュ 05. ゲームオーバー 06. A DAY 07. 年上の彼氏によろしく 08. 都合いい友達 09. 舞子VILLA Beach 10. WE ARE TRAVELLIN' BAND 11. ジェシオ’S BAR 12. 今日のきみに贈る歌 13. 本降りになったら 14. 母の手 15. Let it be, SWEET (Album Version) 16. JANUARY 17. 夏渡し 18. 砂の城

 大江千里の6枚目となるベストアルバム。
 最新作である『ゴーストライター』 (2005) までの楽曲を収録していますが、自身のレーベル「Station Kids Records」からではなく、ソニーからのリリース。
 ゆえに、これまで彼が発表してきたベスト盤「〜Joe」シリーズで行われてきた大規模なリミックスや新録は残念ながら行われていませんが、本アルバムは、WEB上でリクエストを募り、その結果を収録曲に反映させる、ちょっと流行のリクエスト・ベスト形式をとった作品となっています。

 ただし収録曲は、その得票数ではなく、寄せられたメッセージの内容によって千ちゃん自身により選曲されており、そのへんはベスト盤をただのコンピレーション・アルバムにせず、ファンであっても楽しめる要素を常に含ませてきた彼らしい作品に仕上がっていると言えましょう。

 ジャケットのデザインは、『Sloppy Joe』 (1989) を思い起こさせるもの。
 白をバックに千ちゃんのみが写り、タイトルロゴは手書きっぽく、しかもケースはデジパック仕様。ほかにも見比べてみるとそっくりな点がいくつも見られ、力の入ったカタチにできあがっています。
 一方で、彼にとって何か節目の時期とかでもないのに、こんな懐古主義的なデザインにする必要があったのかどうか疑問が残らなくはないのですが。

 さて、本作の収録曲ですが、結果的には『Sloppy Joe』、『Sloppy Joe II』 (1994) に収められた曲以外から18 曲が選ばれていました。ちなみに『Sloppy Joe II』以降の曲が6曲、以前の曲が12曲、という構成。

 正直なところ、寄せられたメッセージをもとに選ばれた収録曲はもちろんシングル中心とかではなく、またものすごく力を持った、アルバムのコアとなりうるような曲はこれまでのベスト盤にほとんど収録されてしまっているというのもあって、メリハリのあまりないアルバムになってしまったな、との印象をどうしても受けてしまいました。

 このアルバム、アイテムとして見るべきところはあるものの、ぼくにとっては残念ながら、何回も繰り返して聴きたくなる内容ではなかったです。
 もっとも、このアルバムを買うのは彼のファンばかりだろうから、不満があれば自分でベストアルバムを編集すればよいのですけれども。
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2005年06月08日

■ ゴーストライター/大江千里

B0007WZXB2ゴーストライター
大江千里

ソニー・ミュージックスターズ 2005-04-20
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01. ゆくとしくるとし 02. シークレット 03. ゲームオーバー 04. 都合いい友達 05. 大人のふりで 06. ペルセウス座流星群 07. ドミノ 08. 君 09. 黄色のレインコート 10. 母の手

 大江千里のニューアルバム。
 『12ヶ月』 (2003) は弾き語りインストアルバムだし、『home at last 〜Senri Sings Senri〜』 (2003) はセルフカバーだったので、オリジナルとしては、『Untitled Love Songs』 (2002) 以来、実に約3年半ぶりの作品となりますか。
 本作に収録されている楽曲は、ソングライター大江千里が、シンガー大江千里に歌わせたい曲を書いたということで、それでこのアルバムのタイトルは『ゴーストライター』になったんだそうですけれども、今まで彼が他の人々に提供してきた曲を聴いても分かるとおり、メロディの耳なじみのよさとかは、どこをどうしたって、千ちゃんならではのモノに仕上がっております。このアルバム、なにげに捨て曲ほとんどナシの楽曲集であると言えちゃいます。
 ただ今までと違うのは、全体的に漂う、大人っぽいジャジーな雰囲気をこのアルバムが持っていること。この雰囲気が今の大江千里にふさわしいと、ソングライター大千里は判断したのだとか。
 そして、気になる千ちゃんのボーカルですが、キーが低めに設定されており、またアップテンポといえる曲が少ないために、さほど憂いの気持ちを抱かずに、なんと安心して聴くことができますよ。
 それにしても、デビュー20年を超えてもなお、新しい一面を見せつつ質の高い作品を世に送り出してくるなんて、さすがです、千ちゃん。
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2004年01月18日

■ home at last 〜Senri Sings Senri〜/大江千里


home at last~Senri Sings Senri~
大江千里

発売日 2003/12/03
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■ Station Kids Records ■ 2003.12.03 ■ OECL 2011

01. あしたのジョーネツ  02. ソナチネ  03. 10 years  04. メリーゴーランド  05. Pearl-Whie Eve  06. クリスマス クリスマス  07. Cool  08. ちいさな Breakin' my heart  09. しずく  10. 太陽がいっぱい

 大江千里が、かつて他の人に提供した楽曲を自らカバーしたアルバムであります。
 もともとオリジナルを知っていたのは、「10 years」(渡辺美里)、「Pearl−White Eve」(松田聖子)、「クリスマス クリスマス」(やまだかつてないWINK)と「太陽がいっぱい」(光GENJI)くらいだったのですが、どうも女性アイドル系の人に提供した楽曲が多いようで、それを40歳を過ぎた千ちゃんが歌うとどうなるのかな、というところが、不安でもあり、注目していきたい点でもありました。

 さてこのアルバム、全体を通してザラッとしたアレンジのものが多いのが印象的でありまた、相方がオリジナルの音源を多数持っていたのでそれを聴かせてもらったんだけど、アップテンポな楽曲であってもここではグッとテンポを落としていて、落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しております。
 オリジナルを超えてるとか超えてないとかいう話はおいといて、このアレンジというか、今の千ちゃんがこれらの楽曲を歌うにあたってのアプローチとしては、アリなんじゃないかな、と思います。
 しかしながら、残念なことに、これはナシだろうと思われる部分がありまして、ほんとに申し上げにくいんですけれども、それは千ちゃんの「声」なのですよ。
 ライブのときにはそれなりにちゃんと声が出ていたので、「歌い方」なのでしょうけれど。
 ぼくは彼のファンなので、そういうナシだろうと思われる部分もアリにして聴くことができるのですが、ファンではない人にこのアルバムを聴いてもうらうとなると、それはちょっと躊躇してしまう、というのが正直なところだったりします。
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2003年11月04日

■ WINTER JOE/大江千里

Winter Joe
大江千里 大村雅朗 奈良部匠平 清水信之

ERJ
1998-12-02
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■ epic ■ 1998.12.02 ■ ESCB 1925

01. Bedtime Stories 02. What A Silent Night! <new> 03. ゆめみるモダンクリスマス 04. 吹雪におくれ毛 05. 夙川パーキングナイト 06. 真冬のランドリエ  07. ハレルヤ 08. もう一度X'mas 09. Nasty Beaver <'98 mix> 10. 白い雪まいおりた 11. 三人目のパートナー <New> 12. 真顔 13. MAN ON THE EARTH <'98 mix> 14. 六甲GIRL 15. 雪山へおいでよ 16. サンタクロースがやってくる <New> 17. Bedtime Stories <Strings Version>

 11月ですねぇ。そろそろ冬の足音も聞こえてきそうですけれど、みなさまいかがおすごしでしょうか。
 ということで、冬になったらぜひ聴いていきたい大江千里のウィンター・ベスト・アルバムのご紹介です。
 彼が発表した数々の楽曲から冬の歌ばかりを集めた1枚。新曲「What A Silent Night!」を含む全17曲が収録されております。ぼくはあんまり歌詞をつっこんで聴かないので、あ、コレ冬の歌だったんだ、なんてのがあるのも新しい発見、でしょうか(苦笑)。
 初期の名曲で12インチシングルとしてもリリースされた「Bedtime Stories」で静かに幕を開ける本作は、発表された時期とは関係ない並びになっていたりいかにもイカニモなクリスマスソングが随所に散りばめられていたり、アルバム全体のまとまり感としてはさほどないものの、そのぶん個々の楽曲が引き立っていて、それらはピンと張った冬の空気を思わせたり、あるいは暖房のきいた部屋のドアを開けたときのような心暖まる楽曲であったりするわけだけど、全17曲という収録曲の多さであっても飽きさせないつくりになっております。
 また、彼が発表しているほかの『〜JOE』と名のつくベストアルバムと同様に、本作もただ過去の楽曲を寄せ集めただけのものではなく、リミックスが施されていたり、楽曲によっては新たにレコーディングし直していたりするので、オリジナルの音源を持っている人にもじゅうぶん楽しめましょう。
 冬に聴きたい曲っていっぱいあるけれど、このアルバムもその仲間に入れてみてもよいのではないかな、と思います。
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2003年05月15日

■ Untitled Love Songs/大江千里

Untitled Love Songs
大江千里

ソニー・ミュージックスターズ
2002-11-07
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■ Station Kids Records ■ 2002.11.07 ■ OECL-2009

01. たまらなく  02. 7年目  03. This Christmas (Album Version)  04. 磁石  05. 夏の指輪  06. イコール  07. Let it be, SWEET (Album Version)  08. きみはサンタに恋してる  09. Let's Go!  10. ボーイズ・サミット  11. おやすみ

 か細い歌い方がますます板についてきた千ちゃんの、オリジナルとしてはたぶん17枚目のアルバム。デビュー20年目ということもあって精力的に活動していたので、シングルが4曲も入っています(「This Christmas」「イコール」「Let it be, SWEET」「おやすみ」)。
 さらに、初心に返ったりしてる部分もあるんでしょうか、「きみはサンタに恋してる」とか、初々しくってかわいらしくってちょっと、どうなんでしょうか。
 その他の楽曲だってキャッチーなメロディーが耳に残る佳曲揃いな1枚に仕上がってます。
 おすすめは、痛々しいくらいにアップテンポな「Let's Go!」と、前向きなメロディーが心地いい「ボーイズ・サミット」。
 最近なかなかここまでポップスなアルバムって、ないかも。
posted by BONGO at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 大江千里 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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