nineteen twenty 円谷優子 発売日 1990/11/21 |
■ VAP ■ 1990.11.21 ■ VPCB-80405
01. イバラ姫 02. 映画に行こう 03. 19才 04. Endless Pain 05. 紙のライオン 06. せつないかもしれない 07. スカートのポケット 08. 満月 09. 君でなければ 10. 片想い
01. イバラ姫 02. 映画に行こう 03. 19才 04. Endless Pain 05. 紙のライオン 06. せつないかもしれない 07. スカートのポケット 08. 満月 09. 君でなければ 10. 片想い
円谷優子(のちに「円谷憂子」に改名)といえば、何年か前に小室哲哉プロデュースでシングルを2枚ほどリリースしたってことくらいしか知らなかったのですが、ある日相方から彼女がアイドル時代(「アイドル」の定義ってよくわかんないんですが)にリリースしたシングル「せつないかもしれない」を聴かせていただいたところ、すっかり気に入ってしまったのですよ。それで、同曲が収録されているこのアルバムを相方からお借りして、以来なにげに愛聴しております。これはえっと、彼女のセカンドアルバムになります。でもって、ラストアルバムかもしれないです。
このアルバム、「イバラ姫」「映画に行こう」「せつないかもしれない」「君でなければ」あたりがぼくは好きなんですが、他の曲だってなかなかイケてる、捨て曲がない良盤です。
曲の好き嫌いって、かなり直感的なもので、その理由なんてあとからついてくるもんだ、と思っておるのですが、このアルバムを良盤たらしめているのは、メロディの良さはもちろんあるのだけれど、彼女の声なんだな、と聴きこんでいるうちに、じわりじわりと感じております。
彼女は、決して声量がある方だとは思わないけれど、よく通る声質をお持ちでして、その声でもって、どちらかといえば感情を表に出して歌い上げたり囁いたりつぶやいたりするのですが、このテの歌い方だと、ときとしてうざったく感じたりもするものなのに、彼女の場合は、うまいこと曲にメリハリを与えているんですね。
とはいえ、その声量とか、まだまだ発展途上な部分もあったりして、歌い続けていたなら、かなりいいボーカリストになったんだろうな、と思うと、これがラストアルバムかもしれないのは、実に、惜しいことです。