![]() | おやすみモンスター(初回限定盤) GOING UNDER GROUND 松本素生 河野丈洋 ビクターエンタテインメント 2007-11-07 売り上げランキング : 10241 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
01. さかさまワールド 02. TRAIN 03. 海にまつわるエピソード 04. PLANET 05. 暗夜行路 06. ナカザのロック★ 07. TWISTER 08. Title 09. カウボーイによろしく 10. モンスター 11. 愛のうた 12. 胸いっぱい 13. おやすみ※
※(初回盤ボーナストラック)
※(初回盤ボーナストラック)
GOING UNDER GROUNDが、オリジナルとしては約1年8ヶ月ぶりにリリースしたアルバムです。
ベストアルバム を挟んだとはいえ、アルバムリリースのスパンとしてはこれまででもっとも長い時間を要した本作は、ポップスよりのアプローチを見せた前作、『 TUTTI 』 (2006) に対して、かつての彼らのように、バンド的なサウンドを核とした作品となっていました。
原点回帰のようにも思えるアルバムではありますが、それゆえ見えてくるのは、彼らの書く曲そのものや演奏のテクニックなど、たいへんなベースアップが果たされているな、ということ。
とかく彼らのアップテンポの曲でありがちだった一本調子な進行も、詞も含めてちょっとしたアクセントをつけることで変化に富んだ構成としていたり、ほとんどメンバーだけで演奏しているところへ、もはや「味のある」と形容してもよいであろうヘボめの打ち込みを控え目に用いることでそれがよいスパイスとなり、不自然に感じない範囲で、音に広がりを持たせています。
直球勝負で彼らの実力を見せつけられ、全13曲(13曲目は初回盤のみに収録)という多めの曲数ながら、飽きたりだれたりするどころか、脱帽しながら何度も何度も聴き返してしまうアルバムであるわけなのですが、そんな中にあって、新しい彼らの一面を見せてくれたのが、「PLANET」。
一歩一歩突き進むような力強さを見せるミドルテンポなこの曲は、「せつない」とか「胸キュン」とか言われた彼らの印象とはちょっと違う、頼もしさを感じさせます。スバラシイです。
明らかに新たなステップへと進んだ彼ら、次作でどんな展開を見せてくれるのか、おおいに期待したいです。